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第十六話 交流その十三

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「そのうえで、です」
「迷える人達を救っていきましょう」
「今日もまた」
「神は迷える人を救って下さる」
「そうですね」
「私がそうであった様に」
「ですから」
「私の様な人達を」
「救わせてもらいましょう」
「では」
「これからお掃除をして」
 神父は具体的な仕事の話をした。
「朝ご飯を食べて」
「そうしてですね」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「人々をお迎えしましょう」
「それでは」
 火煉も頷いてだった。
 神父と共に教会の仕事に入った、その教会の前を草薙は通ったがそこで火煉を見てそのうえで言った。
「まさか」
「?まさか」
 火煉も言った。
「さっきの人は」
「まさかな」
「同じなのね」
「また会うことになるか」
「そうだとしたら」
 こう話すのだった。
「戦うかも知れないわね」
「そうなるな」
「出来ればそうしたくないけれど」
「気は進まないがな」
「その時はね」
「仕方ないな」
 それぞれこう言ってだった。
 二人は今はそれで終わった、草薙はそれからだった。
 勤務先の基地に入りそこで部隊の朝食を摂ってだった。
 勤務に入った、その時部下や後輩達を何かと助けたが。
「いつも有り難うございます」
「助けてもらってます」
「何かあった時はお話して下さい」
「志勇さんの為に頑張ります」
「いや、別にいいさ」
 草薙は彼等に苦笑いで答えた。
「いつも言ってるだろ、困った時はな」
「お互い様ですね」
「だからお礼はいい」
「そうですね」
「ああ、だからな」
 そう考えているからだというのだ。
「俺はお礼や感謝はな」
「いいですか」
「それよりもですね」
「人を助けろ」
「他の人達を」
「それが俺達の仕事だろう」
 今度は優しい微笑みで話した。
「俺達は」
「自衛官は」
「何かあったら国民の人達を守る」
「そして助ける」
「それが俺達の仕事ですね」
「そうだろ、よく戦争が言われるけれどな」 
 自衛隊はというのだ。
「けれどな」
「実際は災害ですね」
「地震も台風も火事もありますし」
「大雪や大雨も」
「津波もありますし」
「そういったものが起こったらな」
 その時はというのだ。
「もうな」
「そうですよね」
「俺達が真っ先に動いて」
「そうしてです」
「助けないといけないですね」
「災害にしても」
「ああ、要請があったらな」 
 その時はというのだ。
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