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神々の塔
第十六話 ローマの中でその三

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「徒手空拳や」
「格闘技とか武器を使うとかは」
「あかんな」
「さっぱりや」
 綾あのは自分からそのことを認めて答えた、ステータスの力の値はレベルが高いだけあってそれなりだがそうしたことを行う職業ではなくそうした特技も持っていない。
「ほんまな」
「そやな」
「そやから戦闘の際は」
「術と八岐大蛇」
「その二つを使ってるわ」
「そやな」
「モンスターとの戦闘でもやし」 
 先程の様にというのだ。
「そして軍勢同士の戦でもな」
「綾乃ちゃんはそやな」
「術とな」
 こちらに加えてというのだ。
「八岐大蛇でな」
「戦ってるな」
「そうしてるわ」
「確かにね」
 アレンカールも言ってきた。
「綾乃ちゃんは戦闘力はないのよ」
「うち自身には」
「けどとんでもなく強力な術があって」
「得意なんか回復とか補助系やけど」
「攻撃系の術もよ」
 こちらもというのだ。
「物凄くね」
「強くて」
「あたい達との戦の時もだったでしょ」
 十星連合創設前の一連の決戦、各勢力同士のそれの時のこともだ、アレンカールは綾乃に対して話した。
「そうでしょ」
「術と大蛇で戦ったわ」
「それが滅茶苦茶強かったのよ」
 アレンカールは当時のことを綾乃と戦った者として話した。
「中里ちゃんと芥川ちゃんも強かったけど」
「うちもやねんね」
「三人でね」
 それでというのだ。
「無茶苦茶だったから」
「三人の神星で」
「ほんまね」
 実際にというのだ。
「あたい達は兵の数では圧倒していても」
「星の人では劣ってて」
「しかも神星の人が三人よ」
 それだけというのだ。
「その中で綾乃ちゃんもいてよ」
「強かったんやね」
「術も大蛇のブレスも爆撃みたいでね」
 それだけの威力を発揮していてというのだ。
「かなり厄介だったわ」
「いや、戦う前は絶対に勝てるって思ったわ」
 羅も言ってきた。
「我等もな」
「それがやね」
「そっちの作戦の見事さと」
 それにというのだ。
「星のモンの数それに」
「うちもなん」
「中里、芥川に加えて」
 さらにというのだ。
「綾乃ちゃんもおってな」
「うちが術と大蛇で攻撃して」
「ほんまそれが爆撃みたいで」 
 アレンカールの言う様にというのだ。
「戦になってこれはあかんってな」
「思ったん」
「そやったわ、大蛇のブレスなんて」
 先程キマイラ達を一撃で倒したそれはというのだ。
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