第三十章
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「おい、後ろ」
手塚が城戸の後ろから来る敵を鞭で払い落とした。
「いい加減戦いに神経を集中させた方がいい」
「そ、そうだな」
「さもないと怪我するからね」
「そうよ」
東條が爪で敵を切り裂く横で霧島の剣が唸る。
「あんたが死にたいっていうのなら別だけれどね」
「何か俺だけボロクソに扱われてるな、ちぇっ」
「今はそんなことを言っている場合じゃないからだ」
秋山がまた彼に対して言う。
「そのうち怪我するぞ」
「そうだな。これはな」
ライオトルーパーを次々に倒す。その剣が唸ってまた敵を倒していく。剣さばき自体は見事なものであり的確に倒していく。
「真剣にやらないとな。こっちが灰になっちまうぜ」
「そろそろ数が減ってきたぞ」
秋山は目の前のライオトルーパー達を見ながら述べた。
「もう少しだ、いいな」
「ああ。しかしよ」
城戸はここであることに気付いた。
「どうした?」
「あそこにいる金色の鳥みたいなのと黒い俺そっくりのライダーは何だ?」
「あれか?」
秋山も城戸の声に顔を向ける。そこには確かに二人のライダーがいた。見れば城戸達よりもさらに強い。
「やけに強いな」
「ああ。だが敵でないのは確からしいな」
それは何となくだがわかった。
「何時か誰かもわかるだろう。しかし今は」
「ああ、とりあえずこいつ等を倒す」
城戸は新たなカードを出した。それを装着する。
そのカードでサバイブになる。変形したドラグレッダーに乗りそれでライオトルーパーを蹴散らしにかかった。
「なら俺も」
秋山もそれにならう。彼もまたサバイブになり城戸と同じようにして敵を倒していくのであった。ライオトルーパー達との戦いも佳境に入ってきていた。
ライオトルーパー達との戦いを突破した乾達はバイクから降りて変身を解かずに奇巌山の奥に向かう。そこもやはり青い岩が転がる岩場でありそこに辿り着く直前に三体のオルフェノクが出る。それには津上、氷川、葦原が向かう。
「あんた達」
「ここは俺達に任せてくれ」
津上がそう乾達に対して言う。
「いいな」
「貴方達は先に」
「行っていいんだな」
草加が氷川に問う。
「ええ、どうぞ」
「あのラッキーグローバーはあんた達が相手をしてくれ」
「わかった」
「よし、そういうことだ」
葦原と三原も言葉を交あわせる。三人はそのまま三体のオルフェノクに向かう。梟、蟹、蟷螂にそれぞれ似ていたオルフェノク達だった。
三人とオルフェノク達の戦いを後ろに乾達はさらに奥に向かう。そして遂に戦場に到着したのであった。
「お待ちしていましたよ」
村上がいた。サイガとラッキーグローバー達も。
「さて、それでははじめましょう」
そこは開けた岩場だった。盆地になっていて彼等
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