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神々の塔
第十五話 道教の神々その九

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「救われるとか」
「そう言うし」
「ほんまお金をね」
 これをというのだ。
「やたらね」
「求めるんやね」
「それで権力もね」
「狙うし」
「もう性欲とかね」
「そっちも貪欲やったり」
「そうした独特の特徴があるのよ」
 カルト教団にはというのだ。
「排他的で欲が深くてね」
「不安を煽って」
「それで肝心の教えは受け売りだったりするから」
 それでというのだ、カルト教団のこうした特徴は世界が違えど同じということであろうか。アレンカールは語りながら思った。
「わかるのよ」
「そこはちゃんと国民の人等にもやね」
「知ってもらわへんとね」
「そう思って教育にも入れてるし」
「ええことよ」
「そやね」
「政教分離でも宗教のことは教えんとな」
 シェリルも言った。
「さもないとな」
「間違える人おるから」
「そうした宗教を信じる」
「それで利用されたり」
「最悪利用する側になる」
「そんな人が実際に出るから」
 それ故にというのだ。
「ほんまね」
「注意せんとあかんし」
「弾圧よりもやね」
「おかしなとこを知ってもらって」
 そしてというのだ。
「そのうえで」
「暴力に訴えたり」
「犯罪を行っていたら」 
 その時はというのだ。
「容赦なくな」
「罰せんとな」
「そうせんと」
「ほんまあかんわ」
「そやね」 
 こうした話もした、皆宗教のこともそれぞれ真面目に考えていることがここでも出ていた。そしてだった。
 その中でだ、綾乃はまた言った。
「信教の自由と政教分離は政で大事なことでも」
「特定の宗教が政に関わったりな」
 シェリルがまた応えた。
「そっちの方をや」
「警戒してのことやね」
「何か日本やとな」
 起きた世界での日本である。
「そこがな」
「何か政がやね」
「宗教、教えに介入する」
「それを警戒する人が結構多かったわ」
「あれやな、国家権力イコール悪」
「そうした認識で」
 それでというのだ。
「そっちを警戒する人多かったけど」
「実はや」
「教が政に関わる」
「そっちの方がや」
「問題で」
「元々そうした考えはな」
 信教の自由や政教分離はというのだ。
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