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夢幻水滸伝
第二百九十五話 情報収集の結果その一

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               第二百九十五話  情報収集の結果
 エミリーはペンシルバニア州の各勢力に対して情報収集の為の工作員を潜入させた、そしてそれは自身の勢力にもであったが。
 自身の勢力にもそうしたのを見てだ、官吏達はフィラデルフィアの執務室にいる彼女に尋ねた。
「またどうしてですか?」
「我々にも密偵を放ったのは」
「どうしてなのでしょうか」
「それな、汚職してるモンとか裏社会を調べる為や」
 エミリーは官吏達に自身の席で書類にサインをしつつ答えた。
「その為や」
「そうなのですか」
「まさか市民の監視をするのでは思いましたが」
「それは違いますか」
「いや、犯罪は取り締まるけどな」
 エミリーは民への監視と聞いて笑って返した。
「人が私をどう言うても気にせんわ」
「批判もですか」
「それもいいのですか」
「ご自身への」
「そんなん好きにさせたらええ、私それに星の人はこの世界を救わんとあかん」
 この世界での義務のことも話した。
「それやと批判位はな」
「何でもない」
「そう言われるのですね」
「エミリー様としては」
「そや」
 まさにというのだ。
「それでや」
「批判はいい」
「そして監視もされない」
「そうなのですね」
「それよりも汚職とな」
 これと、というのだ。
「街や村におる賊や」
「ギャングやマフィアですね」
「ああいった者達ですね」
「彼等を見つけ出す」
「そして調べるのですね」
「そうしてな」
 そしてというのだ。
「退治していく」
「その為にですか」
「工作員を送られましたか」
「勢力圏内にも」
「そうしたんや」
 こう官吏達に話した。
「それで退治してな」
「より治安をよくする」
「そうされるのですね」
「今後は」
「そや」
 そうするとだ、エミリーは強い声で答えた。
「これまでは警察力を強化してや」
「普通の犯罪者達を取り締まっていましたね」
「そして表に出て来たマフィアやギャング達を」
「そうしてこられましたね」
「そこをな」
 さらにというのだ。
「裏の方もや」
「調査し」
「そして情報を集め」
「その情報を元にですね」
「手を打っていきますね」
「そうしてくわ、あと産業はこれまで通りどんどん発展させて」
 エミリーはこちらの話もした。
「そこから雇用を確保してな」
「生活を安定させ」
「生活苦からの犯罪を減らしていきますね」
「そうしますね」
「人は無事に食べられたら大抵は悪いことはせん」 
 エミリーは言い切った。
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