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ドリトル先生と山椒魚
第八幕その九

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「それが大事なのね」
「そうだよ、幽霊はいないと言ってもいるね」 
 先生はクラッカーの上に苺のジャムを置いてです。
 それを食べてです、それをおつまみにワインを飲んで言いました。
「織田作さんにしても」
「そうだよね」
「ちゃんといるからね」
「幽霊にしても」
「いないと言っても」
「死後の世界だってあるしね」 
 こちらもというのです。
「織田作さんは何時でも行けるけれど」
「大阪が好きでね」
「ずっとあの街にいたいからね」
「死後の世界に行かない」
「そうなんだよね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「死後の世界もあるし」
「死ねば終わりじゃない」
「そのことも覚えておかないとね」
「本当にね」
「しっかりとね」
「本当にね」
「かつてのキリスト教は他の宗教を否定して共産主義は宗教自体を否定したけれど」
 それでもというのです。
「僕はしないよ」
「だからお寺や神社にもお参りするし」
「学んでもいるよね」
「キリスト教以外の宗教も」
「そうだよ、そしてね」 
 そのうえでというのです。
「尊いとも思っているよ」
「それも先生だね」
「他の宗教も否定しない」
「キリスト教以外の宗教も」
「神学者でもあってね」
「そちらの博士号も持っているけれど」
「そうした考えだよ、実は日本に来て宗教を否定していてね」
 先生はどうかというお顔になって言いました。
「自分の力だけでやっていくって人と会ったけれど」
「そうした人っているよね」
「無神論者だね」
「無神論も思想だしね」
「そうした考えもあるね」
「けれどその人が日本の皇室を否定して北朝鮮の世襲の共産主義は認めていたのを見てね」
 そうしてというのです。
「無神論はこうなるのかってね」
「思ったんだね」
「そうした人が自分の力だけでやっていっても」
「絶対に失敗するよね」
「それじゃあね」
「普通の人は見てわかるよ」
 それこそというのです。
「あの国の世襲制はあそこの人達が支持しているからいいって言ったけれど」
「それで本気で言ってるのかな」
「本気で言ってたらどうしようもないよ」
「あの国のことなんて世界の誰でも知ってるよ」
「支持とかそういうことが存在する国か」
「言うまでもないわよ」
「世界一と言っていい独裁国家だね」
 先生は言いました。
「言論の自由なんてない」
「一切ね」
「とんでもない階級社会だし」
「そんな国に支持とかあるか」
「言わされている」
「それだけよね」
「そんな国だから」
 それでというのです。
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