暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーファイズ 小さな星の話
第九章
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「御前、騙されていたんだよ、あいつ等に」
「そんな、じゃあ俺はあの時」
「ラッキーグローバーの連中がどんな奴等かはわかっていただろう?」
「けれど」
「けれどもどうしたもないんだよ。御前は利用されていただけなんだ」
 海堂はじっと木場を見ていた。咎めるわけではないが彼から目を離しはしない。
「オルフェノク、いやスマートブレインにな」
「木場さん、人間も同じなんですよ」
 長田がここで彼に言う。
「汚いです。私もずっと虐められてきましたし」
「それは知っているけれど」
「御前、俺の仇取ってくれたのな」
 今度は海堂が代わって木場にあの時のことを言った。海堂の夢を奪った彼の師であった男を倒した時のことだ。
「あいつはオルフェノクだったな」
「ああ」
「けれど人間だったんだ、心はな」
「心は」
「そういうことさ。何か俺はやっとわかってきたんだよ」
 顔を俯けさせて言うのであった。今は木場から目を離している。木場は自然に顔を俯けさせてしまっていた。そうして話を聞いているのだ。
「人間もな、オルフェノクも変わりはしねえ。けれど俺は人間として戦うぜ」
「海堂・・・・・・」
「私もです」
 長田も言ってきた。
「啓太郎さんがいるから。だから」
「そうなのか」
「御前はどうするんだ?」
 ここで海堂は顔を上げてまた木場を見てきた。そのうえで彼に問う。
「またオルフェノクにつくか?どうするんだ?」
「いや、少なくとも俺はもうスマートブレインには戻らない」
 彼は顔を左下に向けてこう言った。辛い顔になっていた。
「結花を殺した奴等のところには」
「じゃあまた私達と一緒に」
「それは待ってくれ」
 しかし二人の誘いを素直には受けなかった。受けられなかった。
「今は・・・・・・考えさせてくれ。けれど」
「けれど?」
「少なくとも君達と戦うことはないから」
「そうですか」
「そうだ。だから今は」
 彼はさらに言う。
「一人にさせてくれ。頼む」
「ああ、わかった」
 海堂はこくりと頷いてそれを受けた。
「けれど、待ってるからな」
「私も」
「有り難う」
 木場はその場から姿を消した。海堂もまた。長田だけが啓太郎のところにやって来ていた。そして彼の前でにこりと微笑んできたのであった。
「生きていたんですね、結花さん」
「はい、復活ですけれど」
 長田は笑みを浮かべて彼にこう返した。
「それであの時の約束ですけれど」
「は、はい」
 啓太郎は直立不動になって彼女に応える。
「明日、いいですか。よかったら」
「ええ。じゃあ」
「明日。また携帯でお知らせしますんで」
「はい!」
「楽しみにしています」
 長田は笑顔で最後にこう言ってその場を後にした。彼女は啓太郎のことを忘れてはい
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ