第九章
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ここに漆黒の服を着た中性的な顔立ちの青年が来てそれで言ってきた。
「手助けするよ」
「ってあんた誰だよ」
「こういう者だよ」
ここでだ、青年は。
バイスそして五十嵐の頭の中に直接それも瞬時に語り掛けた、二人共それを受けてそのうえで言った。
「神様かよ」
「そうだよな」
バイスも五十嵐も言った。
「もうそこまでいったらな」
「そんな人だぜ」
「それにな」
五十嵐は今度はバイスを見て言った。
「俺全部思い出したよ」
「俺っちのことをか」
「これまでの戦いのこともな」
こちらのこともというのだ。
「本当にか」
「そうか、それは嬉しいぜ」
バイスは実際にそうした感情を出して話した。
「俺っちもな、けれど俺っちのことを思い出したら」
「大丈夫だよ、僕の力で彼の記憶は消えない様にしているし」
黒衣の青年は心配になったバイスに話した。
「それに新たな契約を結べば」
「その契約の内容でか」
「記憶のことを入れなかったら」
そうすればというのだ。
「いいよ」
「そうか、それで俺っちと一輝が契約を結べば」
「彼は再びね」
「仮面ライダーになってか」
「そしてね」
青年は今度は五十嵐に話した。
「戦えるよ」
「そうなるか、じゃあバイスいいか？」
五十嵐はバイスに向き直って彼に言った。
「今からな」
「契約結ぶか」
「今度の契約は今決めたよ」
まさにというのだった。
「お互い寿命まで死ぬな」
「それが契約だな」
「ああ、今度の契約だよ」
バイスに笑顔で話した。
「俺もお前もな」
「ああ、寿命までな」
「一緒にいるぞ」
「そうだな、じゃあ俺っち達はな」
「お互い寿命までな」
「一緒だぜ、それじゃあな」
バイスは自分から五十嵐に言った。
「今から変身してな」
「ああ、さいたまアリーナに行ってな」
「大二達を助けよう」
「そうしような」
「俺も一緒だよ」
神山も笑顔で言ってきた。
「だから何でもな」
「頼ってもいいんだよな」
「ああ、一緒に戦おう」
五十嵐に笑顔で言った。
「そうしような」
「じゃあすぐに行きましょう」
芽依も言ってきた。
「青年さんが送ってくれるし」
「それじゃあな」
「今から送るよ」
青年も言った、そうしてだった。
バイスとあらためて契約した五十嵐は彼と神山そして芽依と共にだった。
黒衣の青年の力でしあわせ湯からさいたまアリーナに向かうことにした、だがらここで五十嵐はふと気付いた。
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