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X ーthe another storyー
第十四話 添星その十七

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「だからね」
「安心していいですか」
「そこで誰かもね」
 その二人がというのだ。
「貴方もわかるわ」
「その時を待てばいいんですね」
「今はね」
「そうですか、じゃあそうします」
「そうしてね」
「僕としてはです」
 遊人も言ってきた、四人で一緒に食べつつ話をしている。
「彼が来てくれる方がです」
「いいのね」
「はい」
 麻婆豆腐を食べつつ答える、四人の食事は四川料理で辛い八宝菜に炒飯もある。
「面白そうです」
「二人のうちどちらかね」
「確実に来てくれますね」
「それで貴方としては」
「はい、彼の方がです」
「来て欲しいのね」
「そう思います」 
 こう答えた。
「今日会ってです」
「そう思ったのね」
「そうです、もの静かですが」
 それでもというのだ。
「その中にです」
「熱いものがあるわね」
「礼儀正しく温厚そうですし」
 このこともあってというのだ。
「僕としてはです」
「好感を持ったのね」
「はい、ですから」
「彼になのね」
「来て欲しいですね」
「そうなのね、ただね」
「ただといいますと」
「貴方達は違うけれど」
 それでもとだ、庚は炒飯を食べつつ遊人に話した。
「地の龍になるとね」
「そうなるとですか」
「神威は本来の心をなくすわ」
「そうなのですか」
「命を奪うことを何とも思わない」
 そうしたというのだ。
「冷酷そのもののね」
「そうした人になりますか」
「そうなるとね」
「お聞きですか」
「ええ、牙暁君から聞いたわ」
「彼からですか」
「夢の中でね」
 こう話すのだった。
「若しくは戦いになれば誰彼なく攻撃する」
「戦闘狂ですか」
「そうなるとね」
「どちらにしても恐ろしいですね」
「そうなるとね」
「牙暁君が言っているのですね」
「そうよ」
 こう話したのだった。
「彼はね」
「その方が地の龍らしいかしら」
 颯姫はその話を聞いて述べた。
「私達には」
「地の龍としてはなのね」
「そう思うわ」
 庚に八宝菜を食べつつ話す、かなり辛い料理であるが颯姫は全く何でもない様にその八宝菜を食べていっている。
「何も思わずね」
「人間を滅ぼす」
「ええ、人間について考えれば」
 そうだとすると、というのだ。
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