暁 〜小説投稿サイト〜
X ーthe another storyー
第十四話 添星その十五

[8]前話 [2]次話
「いい印象を受けます」
「そうですか」
「どの人からも」
「私からもかしら」
 颯姫は封真の言葉を受けて彼に問うた。
「いい印象を受けるかしら」
「悪い印象は全く受けない」
 これが封真の返事だった。
「君からも。どちらかというとな」
「いいの」
「邪悪さは全く感じないからな」
 それ故にというのだ。
「やはりな」
「いいというのね」
「そうなる」
「では僕も」
「同じだ」
 ??にも答えた。
「無色でな」
「悪い印象は、ですか」
「感じない、だが色が少しでも」
 無色な中にというのだ。
「付いてきているか、しかし悪い色かというと」
「違いますか」
「そうは感じない」
 全くというのだ。
「君からも」
「そうなんですね」
「誰からも感じない」
 目の前にいる地の龍の誰からもというのだ、そこには地の龍ではないが庚もいる。
「悪いものはな」
「僕からもで」
「ああ、それでも人間をか」
「そうよ」
 庚は封真に本来の目的を隠して答えた。
「私達はね」
「滅ぼす為にですね」
「戦うわ、地球を救う為にね」
「まあ流れに身を任せてですね」
 遊人は両手の手振りを交えて笑顔で話した。
「戦いに赴きますね」
「流れに任せて」
「僕はそうです、水使いですから」
 それ故にというのだ。
「水の様にです」
「流れにですか」
「ええ、そのまま乗って」
「戦いますか」
「地の龍となったので」
「その運命にですか」
「流されて」
 そうしてというのだ。
「天の龍の人達と戦い」
「勝てばですか」
「人間の世界が滅びます」
 そうなるというのだ。
「この東京の結界が全て破壊されて」
「そのうえで」
「この東京は世界を護る結界なのよ」 
 庚は封真にこのことを話した。
「だから東京の結界が全て破壊されるとね」
「東京は崩壊して」
「そして世界もね」
「崩壊するんですね」
「そうよ、だからね」
 そうなっているからだというのだ。
「私達はね」
「天の龍を全て倒して」
「それと共にね」
「東京の結界もですね」
「全て壊してね」
 その様にしてというのだ。
「人間の世界を滅ぼすのよ」
「それが目的なんですね」
「ええ、そして貴方が地の龍になれば」
 再びこのことを話すのだった。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ