暁 〜小説投稿サイト〜
X ーthe another storyー
第十四話 添星その十四

[8]前話 [2]次話
「初対面ね」
「??です」
 ??も無表情だが目の光は動いているのが颯姫と違う。
「塔城霞月とも呼んでいいです」
「そうか、前に地の龍の人とも会ったが」
「彼ね」
 草薙だとだ、庚はすぐに察した。
「元気だったかしら」
「ええ、とても」
「それならいいわ、だったらね」
「いいですか」
「やがて私達のところに来てくれるから」 
 だからだというのだ。
「元気ならね」
「そうですか」
「待っているわ、そして私達は今は挨拶に来たのよ」
「添星である俺に」
「やがて彼にも挨拶をするわ」
 神威にもというのだ。
「今は同じ場所にいてもまずはね」
「俺とですか」
「会って別の機会にね」
「あいつとも会って」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「挨拶をさせてもらうわ」
「そうですか」
「どちらにしろ私達は顔を見合わせていくわ」
「天の龍でも地の龍でも」
「貴方達がそれぞれどちらになってもね」
 それでもというのだ。
「会うことになるわ」
「そうですか」
「だからね」
 それでというのだ。
「今はこれでね」
「帰られますか」
「そうさせてもらうわ」
「ではまた」
「貴方が敵になっても」 
 封真が天の龍になりというのだ。
「地の龍になってもね」
「どちらでもですか」
「私達は貴方と会うわ」
「敵でも味方でも」
「ええ、只一緒になれば」
 封真が地の龍となりというのだ。
「宜しくね」
「楽しくやっていきましょう」
 遊人は笑顔で述べた。
「仲間として」
「人間を滅ぼすにしても」
「それでも仲間ですね」
「確かに」
 封真もそれはと答えた。
「そうなりますね」
「ですから」
「あいつの選択次第で」
「君が僕達の仲間になれば」
 その時はというのだ。
「一緒にです」
「戦っていきますか」
「お茶も飲んで」
 そうしてというのだ。
「お酒もありますし食べものも」
「ありますか」
「はい、一緒にです」
 まさにというのだ。
「過ごしていきましょう」
「そうですか、しかし」 
 封真は遊人の笑顔を受けて冷静な顔で述べた。
「貴方達から悪い印象は受けないです」
「僕達が人間を滅ぼす存在でもですか」
「あの人と同じで」
 草薙と、というのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ