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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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 ななのちゃんは夏休みになると、僕の出勤前にお弁当を持ってきてくれるという毎日になっていた。そして、そのまま僕の部屋で勉強しているみたいだった。

 僕が帰るとテーブルに座って、教科書を広げていた。タンクトップにジョギングパンツで髪の毛をまとめて頭の上にもってきているという姿なのだ。行き帰りには、その上からサマーワンピースを着ているのだけれども・・。

「なぁ その恰好 何とかならんのか? そのー 露出が多いというかー  それっ 下着ちゃうんか?」

「下着とはちょっとちゃう なんでー 暑いねんモン あぁ シュウ こんな恰好見たら ムラムラするんやろー?」

「バカいえー いまさらー だからぁー エァコンつけろやー」

「もったいないヤン 学校もエァコン無いでー 身体 冷えすぎるの嫌や」

「だけど 熱中症になったらー 一人っきりやしー」

「水飲んでるしー それに、あんまり暑かったら シャワー浴びてるし 大丈夫ってゆうてるヤン」

「わかったよー それとー いつも 弁当作ってくれてるけど あの おかずとか 僕が渡しているお金 使ってないやろー」

「まぁ でも ウチのおかずの余ったやつとかやからー あんまり 細かいことできひんヤン シュウのやから ええねんて」

「そんな訳にいかないよー ちゃんと 使ってくれ いつも、やりくりしてくれてるけどー 足らなかったら、もっと、出すしー」

「うーん わかった 考えてやるよー なぁ シュウも一緒に住んでくれたら、そんな面倒なことにならへんねんけどなぁー 晩ご飯なんかも節約できるしー 家賃も安く済むんちゃう?  そしたら、もっと 一緒に居られる」

「あのなぁー そんなこと 出来る訳ないやないかー なにを言い出すネン ななのって からかってる時 ホッペがへこむんやな その癖 最近 わかった」

「ふふっ そーなんかなー ばれたか でも ほんまに そんなことになったら 私 毎日が夢のよう」

「それでも 毎日 楽しそうやんか」

「ううん ほんまは 私 学校の勉強 嫌いやね 仕方なくやってるだけ でないと シュウと同じ階段 歩かれへんやんかー」

 意外な言葉だったけれど、案外 本当のことなのかも知れない ホッペがへこんでいる様子はなかったのだ。
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