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おぢばにおかえり
第七十三話 態度が少しその三十二

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「それに囚われているとね」
「憎しみに心を支配されて」
「というか憎しみに支配されているから」
 だからです。
「復讐鬼になるのよ」
「僕kもそうなりかねないですね」
「その素質かなりあるわね」
 私が見たところです。
「憎しみの念深いから」
「だからですね」
「そのことを何とかしないとね」
「復讐鬼になりますね」
「そこまで嫌って憎むとね」
「それで復讐鬼になると」
 新一君は自分から言いました。
「いい結末迎えないですね」
「いい結末迎えた復讐鬼なんていないでしょ」
 アニメでも漫画でも特撮でもです。
「一人も」
「そうですね、現実でもそうですし」
「ええ、どうしてもね」
 憎しみに心を支配されているとほこりがどんどん積もります、しかも憎いばかりでほこりを払うことも忘れてです。
「酷いことになるから」
「だからですね」
「復讐鬼の結末はいいものじゃないわよ」
「絶対にですね」
「そう、いいものになる筈がないから」
 憎しみばかりだとその憎しみが自分にも来ると思います。
「そうなるからね」
「だから僕もですね」
「にくいは忘れることよ」
 八つのほこりからもお話しました。
「いいわね」
「それが一番ですね」
「そうよ、折角いいもの一杯持ってるんだし」
「そうですか?」
「ええ、おみちに熱いしね」 
 新一君にこの子の長所もお話しました。
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