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おぢばにおかえり
第七十三話 態度が少しその三十一

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「けれどね」
「それでもですね」
「思し召しよ」
「性格に問題がある手合いが多いことも」
「ええ、かなり色々あるみたいだけれど」
 お家だけでなく親戚全体で、です。
「それもね」
「思し召しですか」
「少なくとも大叔母さんはいい人なのよね」
「二人共」
「だったらね」
 それならです。
「そこからはじまって」
「そうしてですか」
「新一君のお父さんにね」
「僕にってですか」
「つながっていることは」 
 このことはです。
「思し召しよ、あと新一君のご家族は平和よね」
「一人癌細胞いますけれどね」
「父方のお祖母さん?」
「もう一人の」
 ここでも嫌そうです。
「いつもヒス起こして我儘言って遊んでばかりです、だからもう追い出しましたが」
「身内にもういないのよね」
「誰からも縁切られましたね」
「だったらそれで終わりでしょ」
 私は新一君に言いました。
「追い出されたなら」
「二度と戻らない様に親戚中にあることないこと言い回っています、うちのお墓にも絶対に入らない様に」
「相変わらず徹底してるわね」
 その嫌い方がです。
「お墓までって」
「坊主憎けりゃであと死体に鞭打つで」
「それはもう復讐鬼ね」 
 新一君の本質はそれだと思いました。
「いい結末迎えないわよ」
「復讐鬼はですか」
「そう、どんな漫画でもそうでしょ」
「特撮でもそうですね」
「復讐は憎しみだから」
 それに基づくものだからです。
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