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神々の塔
第十四話 白波五人男その六

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「そうすれば最悪五人はな」
「一度に守っても」
「その間にこっちの残り五人がや」
 その彼等がというのだ。
「補助系の術を使ってな」
「それでこちらの能力を上げて」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「さらにな」
「攻めるんやね」
「防戦一方やとな」
 五人男がそれに徹してもというのだ。
「こっちはその間にな」
「もっと強うなって」
「傘ですらや」
「防ぎきれん攻撃にするんやね」
「傘を出す前にな」
 守りの為にというのだ。
「こっちがな」
「攻めるんやね」
「そうしてな」
「ダメージ与えてくんやね」
「そうするんや、また攻める五人男がおったら」
「その方を残り五人で集中的に攻める」
「そや、術でも神具でも何でも使ってな」
 そのうえでというのだ。
「集中的にや」
「攻めて」
「そしてや」
「倒してくんやね」
「一柱一柱な」
 それこそというのだ。
「確実にな」
「攻めるのは各個撃破やね」
「そや、五人とや」
「五人で」
 それでというのだ。
「やってくで」
「ほなね」
「そうして攻める、五人男は素早い」
 これは盗賊故にとだ、リーは見抜いていた。
「しかしや」
「それ以上の素早さをやね」
「それをや」
 まさにというのだ。
「備えればな」
「勝てるんやね」
「そや、それでや」
「ここはそうしていって」
「攻めような」
「ほなね」
 綾乃も頷いた、そうしてだった。
 十人はまずは一人一人がだ。
 五人男それぞれに攻撃を仕掛けた、それで五人男は咄嗟に傘で守ったが。
 残る五人が補助系の術を使った、特に素早さを上げていき。
 能力を戦闘中でも高めていきやがては。 
 五人男以上の素早さを備えた、ここでリーは仲間達に言った。
「よし、四人がそれぞれ五人男のうち四柱を引き付けて」
「それでやな」
 シェリルが応えた。
「残る六人でな」
「傘で守る前にな」
「攻撃を当てるな」
「集中してな、術も傘で防がれてたが」
 敵にかけるそれもというのだ。
「直接攻撃と同じくな」
「そやったが」
「遂に素早さが上回った」
「ほなな」
「一柱を狙ってや」
 そうしてというのだ。
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