暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十三部第四章 戦線崩壊その四十六

[8]前話 [2]次話
「連合に軍備でも対抗する」
「それを目指した政策ですね」
「そうだ、だからだ」
「あの様にしていて」
「そして他の政策もだ」
 それもというのだ。
「同じだ」
「全ては国力を伸張させて」
「連合を乗り越える」
「その為だ、全て連合を見据えての政策だ」
「そこまで連合を敵視しているのなら」
「サハラ、マウリアと対立するなぞだ」
「考えられないですね」
「エウロパのその事情も見据えてだ」
 そのうえでというのだ。
「我々はだ」
「エウロパと手を結びますか」
「そう考えている、つまりサハラは全ての国と善隣外交を行い」
 連合とはそれが実質あちらの無関心によるものでもというのだ。
「外交的衝突とそれによる国力の消耗を避けつつだ」
「国内の発展とですね」
「法整備に統治システムの構成だ」
「それを行いますか」
「創成の足場固めを行っていく」
「そしてですね」
「国が長く続く様にする」
 その様にするというのだ。
「創業のその時こそだ」
「その国がどうしっかり政治を行うからですね」
「創業しすぐに戦争に明け暮れるなら」
 そうした国はどうするかというと。
「その国の寿命は短い」
「創業の時にこそ政治をせねばならないですが」
「そこで戦争に自ら進むとな」
「失格ですね」
「私はそう思う、だからだ」
 それ故にというのだ。
「私としてはだ」
「何としてもですね」
「そうだ、統一したならな」
「政治に専念すべきですね」
「そう考えているからな、その時にサハラ全土の防衛体制も見直すが」
「こちらはですか」
「サハラ北方の重要な補給、整備基地帯にしたい」
 軍のそれのというのだ。
「是非な」
「そうされますか」
「そうだ、中継基地にもするしな」
 バグダードとサマルカンドを結ぶというのだ、帝都と北方の軍事においても重要地となる星系のだ。
「そちらの目的もある」
「国防の際は、ですね」
「あの基地を使いたい」
「わかりました」
「それではな、それとだが」 
 アッディーンはさらに話した。
「西方、南方、東方もだ」
「サハラのですね」
「バグダートを軸としてな」
 そのうえでというのだ。
「帝都を護ることは第一だが」
「国土全体をですね」
「守る、最善はだ」
「国境ですね」
「各国との善隣外交を樹立するが」
 それでもというのだ。
「一つ重要な場所がある」
「国境ですね」
「そもそも敵は国土に入れないことだ」
 国防においての理想である、戦争になろうとも敵軍を国境で止めてそうして国土には入れないというものだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ