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星河の覇皇
第八十三部第四章 戦線崩壊その四十三

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「オムダーマン軍の提督はそれ以上だ」
「閣下と共にこれまで多くの戦場を駆け巡ってきました」
「その経験は伊達ではないですね」
「あの方々ならば」
「ティムール軍にもですね」
「勝ってくれる、必ずな」 
 まさにというのだ。
「私は確信している」
「それではですね」
「次の戦略は」
「その様にして、ですね」
「進めていかれますね」
「その様にして」
「是非な、ではまずはこの防衛ラインを占領してだ」
 そうしてというのだ。
「ここをティムール領侵攻のさらなる足掛かりにしよう」
「そうされますか」
「ここを足掛かりする」
「そうされますか」
「ここは補給基地も揃っている、しかもサハラ北方の交通の要衝だ」
 だからこそティムールも防衛ラインを敷きそこから先には何があろうと進ませまいとしたのである。
「それならばだ」
「ここで、ですね」
「拠点を築き」
「そのうえで、ですね」
「さらなる侵攻を続けていきますか」
「足掛かりは必要だ」
 アッディーンの戦略の常だ、彼はいつも攻めるにあたって足掛かりをもうけそこから攻めていっているのだ。
 それでだ、今回もというのだ。
「もうけるとしよう」
「そうされますか」
「では、ですね」
「この一帯に物資を集中させますね」
「そうもさせますね」
「当然だ、整備施設もだ」
 これもというのだ。
「多く置いてだ」
「そしてですね」
「ここを足掛かりにする」
「そのうえでここからですね」
「サマルカンドも」
「伺う、バグダートからの補給艦隊だが」
 アッディーンは彼等の話もした。
「以後だ」
「ここにですね」
「集中的に送らせてもらいますね」
「そうさせてもらいますね」
「是非な、そしてだ」
 アッディーンはさらに言った。
「ここを敵の防衛ラインからだ」
「我々の侵攻の中継地にする」
「ティムール領内の足掛かりにする」
「そうしますね」
「ではな」
 アッディーンはこう言ってすぐに全軍にティムール軍の防衛ラインの接収とその基地全体の拠点化に乗り出した。
 それに移る中でアッディーンはアリーを港に入れて港のある要塞から基地全体を見てそのうえで言った。
「観れば観る程だな」
「この基地帯はですね」
「ティムール即ちだ」
「サハラ北方のですね」
「交通の要衝だ」
「即ち軍事のですね」
「要衝だ」
 まあにというのだ。
「だからだ」
「ここは、ですね」
「我々としてはな」
「今度もですね」
「サハラ北方の軍事拠点の一つとしてな」
 統一後のこともだ、アッディーンはラシークに話した。
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