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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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 ななのちゃんは夏休みに入っていたが、水曜日はお母さんが休みの日なので一緒に過ごすからと、土曜日は午前中がサッカーで、終わって僕のところでシャワーをして、学校の仲間と勉強しているみたいだった。でも、自分のところは物騒だからと、それ以外は僕のところで過ごしているのだった。

 僕が、気になったのは、洗面所のコップに僕と一緒にななのちゃんの歯ブラシがさしてあり、その横にはヘァブラシが置いてある。明らかに、彼女は自分の痕跡を残しておこうとしているみたいだった。そして、最近は、お揃いの箸とか茶碗とかだんだんと増えていってたのだ。

「ななの 志望校 決めたか?」

「うん あのね 私 近くの高校にする」

「えっ ななのだったら 膳所の推薦でも 大丈夫だろう?」

「そうなんだろうけどー 先生もそう言ってくれてる だけどネ 1 もしかすると、バイト許可してくれるかも知れないから、近くのほうが良い それに、通学の電車賃もかかるヤン 2 リョウも希望しているみたいだから、争うことになるかも知れないし、リョウのほうが私なんかより似合ってるよ 以上です 何か?」

「うー もったいないなぁー あそこだったら、大学推薦もあるだろうしー」

「だからよ リョウは当然 大学まで行くから 私は・・・」

「ななのはいつも自分なりに整理して考えているみたいだから、お母さんも承知すればいいんじゃぁないか まぁ その気があれば どこの高校でも、いいんだろうけど・・ナァー」

「そうだよ 高校に行かせてもらえるんだから、せめて、バイトぐらいはしなっきゃー」

「そうかー 今年は、どうする? 花火」

「・・・やめとく・・・行きたいけど」

「そうか 母たちもがっかりするだろうけど やめとこうか」

「うん あのね 受験があるからってだけじゃぁないんだよ」

「そう じゃあ なんで?」

「あのさー 寝る時ね・・・ シュウはとなりの部屋で寝てるやんかぁー 私 時々、横に潜り込んでたんわかってたぁ? 今度は、私 抱いて一緒に寝て欲しいって我慢できなくなるカモ・・・ 変な意味ちゃうねんでー ただ、シュウの腕の中で抱かれて寝たいだけなんやけど・・」

「うーん ・・・ ななの 正直なこと言うと そんな風なの 僕が我慢出来なくなるよ だから、そんなこと出来ない」

「そうなんやー 私 それでも、かめへんと思ってるけど・・ シュウにやったら」

「もう その話はよそーおー やっぱり まだ 君は 高校めざす受験生なんやんか」
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