第一章
[2]次話
見えなくなっても幸せが見えた
アメリカフロリダ州で夫のジョーダン、太って優しい顔立ちの中年男性とホットドッグ屋を経営しているジャスミン=ニコルブロンドを長く伸ばし黒い目で彫のある整った顔と長身で見事なスタイルの彼女は。
店が休日の時家にいる二匹の猫達を見て夫に話した、共に虎猫だが片方は色が濃くもう片方はペルシャ猫の様に毛が長い。見れば二匹共目は常に閉じられている。
その猫達共に雄である彼等を見て夫に言った。
「ハミルトンもジョージもね」
「今日も元気だよね」
「何よりよ」
見れば首輪に色がが濃い方はハミルトン毛が長い方はジョージと書かれている。二匹共二人に懐いている。
「ニャ〜〜〜」
「ウニャ〜〜〜」
「本当にね」
「うん、この通りね」
「いつも私達に懐いてくれて」
「優しくてね」
「癒されるわ」
「とてもね」
「子供達もね」
今は学校に通っている彼等もというのだ。
「この子達が好きだし」
「いいよね」
「あのね」
妻は夫に愛猫達を両手でそれぞれ撫でつつ話した。
「この子達がね」
「何かな」
「この通り目が見えないけれど」
二匹共瞼を開けることはない、動きも見えているものでない。何処か手探りである。
「見えていてもね」
「この子達はこの子達だよ」
「そうよね」
「感染症でね」
夫は猫達を見つつ悲しそうな顔で話した。
「見えなくなったそうだけれど」
「二匹共元々野良猫でね」
「生まれてすぐにそうなって」
「そうなったけれど」
「けれどね」
「ええ、今度手術してもらうけれど」
「このまま見えなくてもね」
例えそうであってもというのだ。
「この子達は僕達の家族だよ」
「そのことは変わらないわ」
「何があってもね」
夫婦で猫達を可愛がりながら話した、そして手術の後二匹は目が開き見える様になって二人はこのことを素直に喜んだ。
この話をネットで知ったカナダのカスカチュワン州で工場勤務をしているスコット=ジョーダン温厚そうな顔立ちで黒髪を短くしている中肉中背の彼は妻のミーナ小柄で茶色の短い髪の毛とアイスブルーの目に丸い顔を持つ彼女に両耳の先がなく左目が潰れた茶色と白のふっくらとした毛のスコティッシュフォールドの様な外見の雄猫を見ながら二匹の話をしてから言った。
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