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イベリス
第九十四話 牛丼を食べてその六

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「来ているわ」
「あの国は日本と国交ないからね」
「だからいないのよね」
「あの国の人だけからはね、それでね」  
 愛はさらに話した。
「他の国の人食べるでしょ」
「ああ、日本人以外は」
「同じ様な体格でもね」
「そうなのよね」
「日本人って少食なのよ」
 愛は言い切った。
「だからね」
「私達が満腹になっても」
「他の国の人だとね」
「そうはいかないわよね」
「ええ、そこはね」
「違うわね」
「日本人はおおむね少食ってことはね」 
 どうしてもという言葉だった。
「頭に入れておかないとね」
「だからうちの学校ってね」
 咲も自分の学校の話をした。
「食堂のお料理の量がね」
「多いのね」
「それでご飯おかわり自由なの」
 そうであることも話した。
「もうそこでがっつりとね」
「食べろってことね」
「そうなの、何でも海外から来た子達が」
「少ないって言って」
「おかずを多めにして」
 そうしてというのだ。
「ご飯はね」
「おかわり自由にしたのね」
「ええ、けれどね」
「けれど?」
「うちの学校の食堂のご飯ってね」
 これはというと。
「何か味が落ちるって言われてるのよ」
「それあれよ」
 愛はその話を聞いて咲に言った。
「古いお米なのよ」
「ああ、それなの」
「だっておかわり自由でしょ」
「ええ」
「それだと皆どんどん食べるわね」
「海外からの子だけでなく日本から来てる子達もね」
「だったらもう古米とか古々米とか」
 そうしたというのだ。
「残ってるね」
「お米をなのね」
「タイ米もあるかもね」
「インディカ米ね」
「日本人はジャポニカ米が好きだけれど」
 それでもというのだ。
「世界的にはインディカ米の方が人気があるし」
「それね、他の国の子もね」
「言うでしょ」
「タイ米の方が美味しい」
 インディカ米の方がというのだ。
「そう言うわ」
「そうでしょ、ジャポニカ米は和食に合ってるのよ」
 納豆や刺身をおかずにしたり丼ものにするにはこの米であると言われている。
「けれど他の国のお料理だとね」
「インディカ米よね」
「それ外国の子皆言うわ」
「でしょ?だからね」
 それでというのだ。
「インディカ米も悪くないし」
「うちの学校ではなのね」
「カレーとか炒飯とかピラフとかにはね」
 こうした料理にはというのだ。
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