暁 〜小説投稿サイト〜
カンピオーネ!5人”の”神殺し
第一部
フェリっくんの受難
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
蘭、聞きたい事は聞けたのかにゃ〜?」

「あ、カッコ!」

「・・・・・・。」

 せっかくフェリっくんが勇気を出して呼ぼうとしたのに、もう彼なんか興味もないような鈴蘭。彼女は、何時の間にかすぐ傍までやってきていた親友に顔を向けた。

「そういえば、ここに来た目的忘れてたよ!アハハ失敗失敗!」

「にゃ〜・・・。鈴蘭は目先のものに囚われる癖があるにゃ〜。」

 呆れたような顔で言うカッコことヴィゼータに、またもや頬を膨らませる鈴蘭。

「まぁいいや。・・・フェリオールさん、甘粕さん最近来ないけど、どうしたのかな?」

「あぁ・・・彼のことを聞きにきたのですか。彼なら、新しい任務が入ったとかで、しばらく来ないそうですよ?」

(まぁ、恐らく辞めたいって言ったんでしょうねぇ。かなり酷い目にあってましたし。むしろ、常人なら一日で汚染(・・)されるここに、一週間も通い続けたのが凄いんですよねぇ・・・。コレが、ジャパニーズ・ニンジャの実力ですか・・・)

 心の中で甘粕に同情しながら賞賛するフェリっくん。甘粕の知らないところで、彼の評価はグングン上がっていくのだった。

「ありゃぁ〜あの人面白かったし、引き抜きたかったのになぁ〜。」

「残念無念、また来週ってね。次の機会を気長に待つといいよ鈴蘭!」

「そうだね!」

(・・・もう止めてあげて。彼のライフはもうゼロです・・・)

 心の中で黙祷するフェリっくん。この鈴蘭に目をつけられたら最後、地の果てまで逃げようと追いかけられる事が確定しているので、こういうことしかしてあげられない、無力なフェリっくんなのでした。

(マジで馬鹿にされているような・・・)

 気のせいですよ。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ