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ソードアート・オンライン 八葉の煌き
血盟騎士団:特務支援遊撃隊
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ードーデドー」と、かのダースベーダー卿のBGMが流れただろう。振り返れば(リーシャ)がいる。ボスモンスターにだって出現にはなんらかのサインが有るというのにこの鬼は本当に振り返ればいるのだ。絶対零度の冷気の相貌を殺気でギラギラ輝かせながら。心の準備もできないまま対峙しなければならない。
 さて、彼女が出現した瞬間、俺が追い掛け回していた部下(その中にはランディもいる)はシュタッと席について黙々と作業を始めた。つまり立って仕事をしていないのは俺一人。
 さてここで問題だ、この部下の行為を何と言う?
 答えは『裏切り』だ。『寝返り』とも言える。
「とりあえず……O☆H☆A☆N☆A☆S☆H☆Iしましょうか副団長」
「ちょっ、ちょっと待て!! それキャラ違うし洒落にならないって!?」
「安心してください。今ならス○ーライトブ○イカーだってぶっ放せる気がします」
「いやこの世界遠距離武器も魔法も存在しないんだが!?」
「レイジン○ハート、セットアップ!」
「中の人だって一致してねえんだって!?」
 抗議も空しく、アリオスはリーシャに引きずられていった。消えた先からはなにやら不穏な「ズンッ! ドゴォッ! バキィッ! ゴキッ! グチャアッ!!!」効果音が聞こえ隊員達は「副団長生きてると思うか?」「いや、死んだな」と小声で話す。
「さあ皆さんチャキチャキ書類を片付けてくださいね!」と戻ったリーシャの声が響いた。ちなみにカーソルはグリーンのままだ。どんな裏技を使ったし。
 その後に丸でぼろ雑巾のような酷い有様の紅いコートを纏い八葉丸を杖のようにしてアリオスが現れた。その眼に生気は無く、今にも崩れ落ちてしまいそうなその姿に特務支援遊撃隊の面々は懐からハンカチを取り出す。
「ああ副団長……ムチャしやがって……」
 それを見たアリオスはその場にいたリーシャ以外の全員に復讐をする決意をした。
「つーかもう直ぐ昼だな」
 そのランディの呟きを聞いた瞬間その場の時がまるで止まってしまったかのようにピタッと静かになった。昼になる。つまりはもう直ぐこの間新たに開かれた七十五層の主街区『コリニア』でSAO最高クラスの決闘が始まると言う事だ。
 『特務支援遊撃隊』は攻略組の中でならず者や問題児が多い所謂(いわゆる)『はみっこ』で構成された部隊だがその一方で攻略組の性質が一番色濃く出ている部隊でもある。全員が全員現実でトップクラスのMMOプレイヤーでSAOのβテスターも非常に多く特にロイドやリーシャの様なこの部隊の幹部はSAOの攻略組の中でも最強クラスの部類に入る。勿論『八葉一刀流』なんてユニークスキルがある俺も例外ではない。そしてそんなMMOトッププレイヤーには一つの救い難い性質がある。自分がそのゲームの中で最強でありたいと言う欲望だ。そしてその欲望ゆえにレベル
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