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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第153話
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ルヘイム宮ならば私が帝都の門下生達に声をかければ、彼らも私の要請に応えてくれるだろうから戦力の増強は可能だ。」

「帝都の門下生達というと”ヴァンダール流”の門下生達か。」

「ハハ、帝国の”二大武門”と称されている”ヴァンダール流”の剣士達が加勢してくれるなんて、心強い話だな。」

「ええ。私達と一緒に行動をしているナイトハルト教官が率いる部隊の人数もナイトハルト教官を含めて9人と少数ですからね。クレイグ将軍の周りにどれだけの戦力が残っているかわかりませんが、戦力が多ければ多い程作戦の成功率が高まりますからね。」

するとその時ヴァンと共にエリオット達に同行しているある人物――――――ヴァンダール子爵家の当主であるマテウス・ヴァンダール子爵がある事をエリオット達に伝え、ヴァンダール子爵の話を聞いたユーシスは静かな表情で呟き、口元に笑みを浮かべて呟いたジンの言葉にアンゼリカは頷いた。

「その……改めてにはなりますが、父さん達を止める僕達B班に加勢してくださり、ありがとうございます、子爵閣下。代々アルノール皇家の守護職に就いている”ヴァンダール”の当主である子爵閣下は本来は皇太子殿下達の加勢すべきですのに……」

「私が其方達に加勢するのは殿下達の望みでもある。それに”裏の最終決戦の地”には(オリエ)と愚息達、そして”アルゼイド”の当主たるヴィクター殿がそれぞれ裏の最終決戦に挑む皇族の方々の護衛に就いている。――――――去年の内戦もそうだが、今回の戦争でも厳しい状況に陥っていた殿下達の御力になれなかった汚名を少しでも雪ぐ為にも、我が全身全霊を持って其方達の目的を叶えるつもり故、私の事は気にせず自分達の目的に集中するといい。」

申し訳なさそうな表情を浮かべたエリオットにお礼を言われたヴァンダール子爵は自分の事は気にしないように伝え

「は、はい!」

ヴァンダール子爵の指摘に対してエリオットが緊張した様子で答えた。



「ああ……ああ……わかった。そんじゃあ今から向かうから”例の場所”で待っててくれ。――――――帝都に潜り込ませた連中によるとクレイグ将軍は”ドライケルス広場”で少数精鋭部隊と小型の人形兵器の部隊と共に迎撃態勢を取っているとの事だ。元々外出禁止令が出ていた事に加えて予め市民達には”賊軍を迎え撃つ為ドライケルス広場には絶対に近づくな”と警告していた為か、”ドライケルス広場”にはクレイグ将軍達以外の人の姿は無かったとの事だ。」

「父さんは”ドライケルス広場”に……」

「そうなると問題は帝都への潜入方法だな。」

「ええ。このまま飛行艇で帝都の空港に着陸をすれば、さすがに戦場でシュライデン伯爵達と戦っている第四機甲師団も気づいてクレイグ将軍への援軍を送ってくるでしょうし。」

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