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神々の塔
第十二話 恐竜までもがその三

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「実は」
「まあこっちはこっちの世界でな」
「考えたらええね」
「そや、それだけに海中でもな」
「うち等呼吸出来てやね」
「会話も出来る、そしてな」
 メルヴィルはここでこうも言った。
「ダンジョンの中やし」
「戦もやね」
「出来るで、言うたらな」
「早速来たね」
「ああ、それもや」
 メルヴィルは自分達の方に来たエラスモサウルスを見て身構えつつ綾乃に対して強い声でこう言った。
「恐竜や」
「あっ、恐竜ちゃうで」
 綾乃はそれは否定した。
「エラスモサウルスは」
「いや、恐竜やろ」 
 メルヴィルはそれはと返した。
「図鑑とかやとな」
「そやけど正式名称はな」
「ちゃうんか」
「昔は恐竜に分類されてたけど」
 エラスモサウルス等はというのだ。
「今は大型の水棲爬虫類ってな」
「呼んでるんか」
「そやねん」
「最近はそうかいな」
「骨格の関係で」
 それでというのだ。
「そう区分されてるらしいで」
「そうなんか」
「それでやねん」
「エラスモサウルスとかは恐竜と呼ばれへんか」
「今はそやで」
「そやねんな」
「あとイクチオサウルスもやで」
 魚竜と呼ばれている、イルカの様な外見でありまさにイルカの様に海中を泳いで移動している。この世界にも棲息している。
「恐竜やないで」
「大型の水棲爬虫類か」
「そうなるで」
「今はそやねんな」
「アーケロンかて」
「大型の亀か」
「恐竜の図鑑に載っててもな」
 昔の図鑑ではほぼ確実に載っていた。
「そうなってるねん」
「ええ勉強になったわ」
 メルヴィルは腕を組み述べた。
「それはまた」
「そやねんね、そう言ってくれたらうちも嬉しいわ」
 綾乃は笑顔で応えた。
「実はうちもそう知って驚いたけど」
「海におるのは恐竜やない」
「今はそうなってるって聞いて」
「学問は日々変わるもんや」
 リーは学者として述べた。
「最新の説が出てや」
「それが正しいってなるとか」
「それでや」
「昔の説はやな」
「誤りとなってな」
「新しい説に取って代わられるんやな」
「そうなるんや」
 こうメルヴィルに話した。
「ほんまな」
「そやねんな」
「どんな分野でもな」
「恐竜だけやなくてやな」
「ネロかてや」
 ローマ帝国の暴君と呼ばれた彼もというのだ。
「最近の学説やとな」
「暴君やなかったな」
「カッとするところもあったが」
 そして政敵、母親や弟を殺してきたのも事実である。
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