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仮面ライダー龍騎 夢に向かえ
第十四章
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だろ」
「村上さんだったか」
 彼のことは業界以外でも有名であった。やはり社長としてはかなり若く辣腕で知られていたからだ。それだけに多くの噂があったのも事実なのだ。
「あの人も相当なことをやってきた。関係者も何故かよく行方不明になっている」
「行方不明っておい」
「そういうことだ。わかったな」
「何か余計に調べたくなってきたけれどな」
 城戸は笑ってこう返した。
「巨悪っていうんなら」
「本当に死にたいのか?」
 秋山はまた忠告した。
「化け物でも出て来たらどうするんだ」
「おいおい、幾ら何でもそれはないだろ」
 そんな話をしていた。店の中にはもう一人飄々とした感じの若者が紅茶を飲んでいるだけだ。他には誰もおらず昼下がりののどかな雰囲気であった。

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