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ドリトル先生と山椒魚
第四幕その十二

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「そうなったことは明らかなのに」
「どう考えてもおかしいね」
「そこでそう言えるなんて」
「何でそう言えたか」
「わからないね」
「そんな見当違いなことを言って学者として通用するなら」
 それならというのです。
「こんなおかしなことはないよ」
「というかそうしたこと言う人って絶対自衛隊嫌いだね」
 王子が言ってきました。
「日本の皇室も」
「そうだよ、もう法則と言ってもね」
「いい位だよね」
「それで北朝鮮はいいんだよ」
「あんなとんでもない軍隊持っていて」
「世襲制の共産主義だけれどね」
 そんな国でもというのです。
「共産主義は世襲を否定しているけれどね」
「そのスターリンもしなかったね」
「むしろ彼は家族を冷遇したよ」
 スターリンはというのです。
「そうだったよ」
「それ位だったね」
「けれどね」
 それがというのです。
「あの国は世襲でね」
「そうした人達は日本の皇室は嫌いで」
「世襲とか言ってね」
「あの国の世襲はいいんだよ」
「おかしいなんてものじゃないね」
「しかもね」
 それに加えてというのです。
「戦前の日本はあれこれ言ってあの国の悪事はね」
「スルーだね」
「言わないんだ」
「本当におかしな人達だね」
「僕はあんな人達には間違ってもだよ」
 それこそというのです。
「なりたくないよ」
「そうだよね」
「間違っているから」
 だからこそというのです。
「絶対にね」
「戦前の日本と北朝鮮を比べると」
「どちらがいいかは明白だね」
「誰が見てもね」 
 王子も答えます、はっきりと。
「宝石と石どころじゃないよ」
「その違いはね」
「それがわからないのなら」
 それならというのです。
「もうね」
「知識人というか人間としておかしいよ」
「その域だね」
「そのことさえわからないのなら」
「知識人の看板を下ろすべきかな」
「厳しいことを言うと」
 それならというのです。
「もうね」
「そこまでのことだね」
「そう思うよ、当たり前のことがわからないで」
「あまりにも見当外れだと」
 普通の人が見てもです。
「知識人失格だね」
「そうした人達が多いのが今の日本だから」
 知識人と呼ばれる人達にというのです。
「逆におかしな大統領のおかしな行動を絶賛する」
「その場合も同じだね」
「僕は常識を以て学んでいきたいよ」
 心から言う先生でした、そうしてです。
 今はお弁当を食べてそれからお家に戻って研究所で観たものをまとめるのでした、そのうえでまた論文を書いていくのでした。
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