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異界のエンジェル
第四章
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「それはしない」
「ああ、そういうことね」
「スポーツマンシップを守る」
「そうするのね」
「そうだ」
 その半ズボン姿体育の授業と同じ服装で答えた。
「そうする」
「スポーツマンってことね」
「天使じゃなくて」
「そちらなのね」
「そうだ、そちらで行く」
 こう言ってだった。
 ターリャは部活そして試合では正々堂々と勝負をした、そして毎日風呂に入って身体も清潔にするが。
 街の銭湯に入れ込んでだ、よく通い言うのだった。
「銭湯の後のコーヒー牛乳は最高だ」
「今度はそれ?」
「コーヒー牛乳?」
「若しかして入った後腰に手を当てて飲むの」
「それで飲んだ後でかーーーーっとか言うのだ」
「そうだ、電気風呂にもサウナにも入ってな」
 そうしてというのだ。
「身体を清め」
「最後はコーヒー牛乳」
「それを飲むの」
「そうするの」
「最高だ、何といいものか」
 こうクラスメイト達に言うのだった。
「桶に石鹸とシャンプーやリンスそしてタオルを持ってな」
「入るのね」
「いや、銭湯まで楽しむなんて」
「これは凄いわ」
「天使の雰囲気じゃないわ」
「何処までもね」
「だが私はこの通りだ」
 ここで翼に輪を出して言った。
「天使だ」
「天使は天使でも」
「人間的ね」
「というか人間より人間的じゃない?」
「人間臭いまでにね」
「そうだろうか、それで実は最近アニメも観ているが」
 今度はこちらの話をするターリャだった。
「水星の聖女ニクール目はどうなるのだろうか」
「アニメも観てるのね」
「それであの結末からね」
「人殺し発言から」
「どうなるか」
「楽しみだ、それ以上に心配だが」
 それでもというのだ。
「果たしてな」
「ううん、最初はどうなるかって思ったけれど」
「異世界から来た天使っていうから」
「清楚か厳格か」
「どうかと思ったら」
「心は同じということか、好みもな」
 ターリャは自分から言った。
「種族に関わらずな」
「同じってことなのね」
「外見はどうであっても」
「心は」
「それで好みも」
「そういうことだな、では今日も耽美を愛し昼はカレーを食べ」 
 好きなものを楽しんでというのだ。
「部活にも出てその後で銭湯も入り」
「アニメも楽しむ」
「そうするのね」
「そうさせてもらう」
 ここでだ、ターリャは期待している笑みを浮かべた。その笑顔は人間のものと変わらなかった。彼女はこの世界にいる間ずっとこの世界の興味があることを楽しんだ。それは他の異世界からの留学生もあちらに言った人間達も同じで彼等は交流を通じて外見はどうであれ心や好みは同じであると知ったのだった。そしてお互いに異世界同士の交流は成功だと思った。


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