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神々の塔
第九話 自然もありその四

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「そう思えてきたわ」
「そやろな」
 リーはメルヴィルのその考えを否定しなかった、そのうえで自分の考えを周囲の気配を探りつつ話した。
「ここはな」
「神霊の遊び場やな」
「それでこうしてな」
「色々な環境の階があるな」
「そや、そしてな」 
 それでと言うのだった。
「獣やモンスターもな」
「色々出て来るな」
「ああ、ただな」
「ただ?」
「人は出て来んみたいやな」 
 この世界でそう言われている存在はというのだ。
「どうもな」
「そういえば敵としては出て来んな」
 トウェインはリーのその言葉に頷いた、敵はおらず全員で金塊を回収すると再び歩きはじめ先に進んでいる。
「人は」
「そやな、これまで結構戦ってきたけどな」 
 シェリルもトウェインのその言葉に頷いた。
「獣やモンスターは出てな」
「神々との戦いもあった」
「そやけどな」
「人はないな」
「むしろや」
 シェリルはその目を鋭くさせて言った。
「この世界の戦闘はな」
「人と戦うのが一番多いな」
「色々な種族の色々な職業のな」
「そやな」
「レベルは様々でな」
 それでというのだ。
「装備もな」
「それでもな」
 しかしとだ、トウェインは述べた。六将星の面々が前衛となり後の四人が後衛となって先に進んでいる。
「この塔に入ってからな」
「人はな」
「敵としては出て来んわ」
「お店におるだけや」
「そやな、まあこの塔に入ってな」 
 そうしてと言うのだった。
「そしてな」
「そのうえでやな」
「賊になるとかな」
「まず無理やな」
「入ろうと思っても」 
 塔の中にというのだ。
「そうそうな」
「入られへんわ」
「あんなのが四柱もおったらな」
 施は笑って話した。
「流石にな」
「四霊獣やな」
「生半可な連中やとや」
「最初でお帰りや」
「そうなるさかいな」
 こうシェリルに話した。
「並いや並以上のモンでもな」
「この塔に入ること自体がな」
「難しいわ」
「そやな」
「そもそもな」 
 その時点でというのだ。
「大体」
「そういうことやな」
「そやから中には人がおらんな」
 羅も言った。
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