第七十三話 態度が少しその八
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「人間として」
「そうなのね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「僕はあの人達みたいなことは絶対にしないです」
「佐野先輩達みたいな」
「そうです、何があっても」
こう言うのでした。
「しません」
「そうなのね」
「告白を受けたとしても」
その時はというのです。
「そっと断わって内緒にします」
「おおっぴらに言わないで」
「それで傷付けない様にします」
「そうしないとね、タイプでなくても」
私も思うことです。
「相手を傷付けたら駄目よ」
「本当にそうですね」
「そして相手を傷付けた人もよ」
先輩達のこともお話します。
「新一君嫌いだと本当に徹底してるから」
「嫌いな奴、外道には何をしてもいいんじゃないですね」
「そんな特撮の捻くれたキャラクターみたいなことしないの」
どうも特撮には多い気がします。
「そんなキャラ大抵いい結末じゃないでしょ」
「死ぬ場合が多いですね」
「そうなりたくないでしょ」
「はい、僕も」
「だったらよ」
「そうしたことはですね」
「しないでね」
「本当に心掛けていきます」
「宜しくね。そうしてね」
新一君にあらためて言いました。
「せいじんしていってね」
「そうします、本当に」
「頼むわよ」
私は新一君にこうも言いました。
「先輩として出来るだけのことはさせてもらうから」
「何でもですか」
「ええ、私が出来ることならね」
「ああ、阿波野君今から参拝行くね」
杉浦さんが言ってきました。
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