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その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう
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 次の日も晴れていて、ななのちゃんは公園の芝生で絵を描いていて、昨日、買った髪飾りをしていた。僕は、仕事の合間に近寄って行って

「やぁ 良い天気になったね」

「うん 気持ち良いよ 昨日 ありがとう 楽しかった」

「そうだね ななの それ 可愛いよ」僕は、抵抗なく ちゃん付けをやめていた。

「えっ うん 可愛い? シュウ ななは もう直ぐ ご飯を用意して、お帰りをお待ちしています」と、笑顔を向けてきていた。

 家に帰ると、飛び出してきてくれて

「今日はネ イワシ団子 作ってみたんだー」

「へぇー そんなの よく 作れたなー」

「ウン お魚 買う時にね 骨とか取ってもらってネ 包丁で細かくして、卵と小麦粉を混ぜて、焼いたの 後は、大根と油げを煮たやつ」

「そうかー 色々と考えてくれるんだなー ななのちゃんは」

「うーん うぅーっ ちゃん?」

「いや ななの だね」

「よーしっ 私ね 家にお料理の本 あるから 見てるんだぁー」

「そうか でも それで作れるんだから ななのは たいしたもんだよ」

「なんといっても シュウのためだからネ でも、本当はネ シュウに作りたてを食べてもらいたいんやー いつも 温めさせてゴメンネ」

「そんなことないよ いつも おいしいよ」

 ななのちゃんが帰った後、本棚の隅に置いてあるノートを見ると、びっしりと細かく丁寧に書き込まれていた。彼女が家計簿代わりに使っているものだ。その日、買ってきたもの、金額と残金。その横のほうには、その日の料理と余ったであろう食材の量。ポリ袋にはレシートの束。冷蔵庫を覗くと、ラップとポリ袋に包んで入れてあり、冷凍のほうのものには日付と食材名を書いて整理されて並べられていた。

 確かに、僕もななのちゃんが来てくれるようになって、だいぶ食費が減って助かっていたのだ。

 僕は、改めて 彼女が描く絵と同じように、丁寧な性格に感心していて、もしかすると貴重な原石なのかもと考えさせられていた。
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