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神々の塔
第八話 生贄の神々その八

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「十人が使ったらな」
「十になるな」
「そういうことや、そやからな」
「ここはやな」
「まさにな」
「数使うことやな」
「そうすることや、塵も積もれば山になる」
 羅にこの言葉も出して話した。
「そういうことや」
「よし、ほなな」
「全員でや」
「鈍化の術を使って」
「敵の動きを鈍くして」 
 そのうえでというのだ。
「戦うんや」
「ほなな」 
 羅も他の仲間達もシェリルのその策に頷いて賛同した、そうして全員で鈍化の術を使い他の敵の能力を弱める術をだった。
 用いてだった、そのうえで。
 攻撃を再開するとこれまで以上にだった。
「当たる様になったな」
「そやろ」
 シェリルは施に応えた。
「敵の動きが鈍った分な」
「それだけな、ほなな」
「ここはや」
「狙い撃ちにして」
「ダメージを与えてくんや」
「そうしたら勝てるな」
「空を飛んで素早くて」
 そうしてというのだ。
「攻撃してくんやったら」
「その素早さを減らす」
「そうしたらええ」
「そういうことやな」
「それでや、自分やったらな」
 シェリルは施自身のことも話した。
「弓、落日弓とな」
「如意棒やな」
「その二つがあるな」
「ああ、この二つと術とな」
「白澤でやな」
「今までの素早さやったらかなりやばかったが」
 クマゾッツがそうであったならというのだ。
「そやけどな」
「今やったら戦えるな」
「何とかでもな」
「何とかは一人やったらやな」
「ああ、十人おったら」
 自分だけでなくというのだ。
「やれるかもな」
「そやな、ほなな」
「今からやな」
「やったるわ」
「その意気や、勿論私もや」
 言うシェリル自身もというのだ。
「やらせてもらうさかいな」
「ああ、一緒にな」
「戦うで」
「ほなわいもやろか」
 トウェインは笑ってだった。
 右手のミョッルニルを構えてだ、高らかに言った。
「このミョッルニルの力見せたるわ」
「この世のあらゆるものを一撃で砕くな」
「この鎚の力をな」
 雷神が持つそれをというのだ。
「発揮するで」
「ほな私もな」 
 シェリルは笑ってだ、一言言った。
「僕達、やろか」
「承知しました」
「時が来ましたね」
「この度も」
 無数の龍、ドラゴンと呼ばれる者達が出て来た。見れば全ての種類の彼等がいる。
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