暁 〜小説投稿サイト〜
新オズのカボチャ頭のジャック
第一幕その六

[8]前話 [2]次話
「本当にね」
「嬉しいね」
「その時は」
「だからだね」
「僕はとても楽しみだよ、しかもね」
 ジャックはさらに言いました。
「今回はオズマも一緒だから」
「君に命を授けてくれたね」
「だから余計にだよ」
「嬉しいね」
「オズマは僕にとって親だよ」
 そう言っていい存在だというのです。
「本当にね」
「そのオズマと一緒だから」
「余計に嬉しいよ」
「そうなんだね」
「しかもオズマって旅にはあまり出られないからね」
「忙しいからね」
「オズの国の国家元首だからね」
 その立場だからだというのです。
「どうしてもね」
「難しいよね」
「旅に出ることも」
「けれど今回はね」
 かかしが言ってきました。
「ドロシーが留守番だからね」
「そうなったね」
「うん、ドロシーが自分から申し出て」
 そうしてというのです。
「自分が留守番をしてね」
「宮殿で政務を執るね」
「皆の助けを借りて」
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「オズマはギリキンに行って」
「僕達と一緒だよ」
「だからだね」
「余計に楽しみだよ」
 こう言うのでした。
 そうしてさらに進むとです、やがてお昼になりましてその時は昼食を近所のお弁当の木で取って食べてです。
 おやつもそうして夕食もそうしまして。
 近くの川で身体を奇麗にしてからテントに入って休みますが。
「君達は休んでね」
「そうしてよね」
 恵梨香がジャックに応えました。
「貴方達はね」
「外でね」
「お喋りをしたりして過ごすわね」
「僕達は寝る必要もないから」
 だからだというのです。
「夜の間はずっとだよ」
「そうして過ごしているのね」
「月の灯りで本を読んだりね」
 そうしたこともするというのです。
「スマートフォンでね」
「そうしたこともしてるの」
「そして君達が寝ているところから少し離れて」
 そうしてというのです。
「歌ったり踊ったりもね」
「してるのね」
「夜も楽しいよ」
 ジャックは恵梨香に朗らかな声で言いました。
「何かと出来てね」
「眠れなくて大変かと思ったら」
「いやいや全然ね」
 これがというのです。
「楽しいよ」
「そうなのね」
「オールナイトでね」
 それでというのです。
「楽しく遊んでるからね」
「楽しいのね」
「そうだよ、だから君達は寝ることを楽しんで」 
 その様にしてというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ