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神々の塔
第七話 神々との戦いの前にその八

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「人に何とかな」
「そうしたことはですね」
「その実はな」
「まあ自分の敵なら」
 そうした立場ならというのだ。
「人もです」
「攻撃するか」
「そうなるかもですが」
「この世界では自分達が信じてる宗教以外の宗教も認めるのがな」
「常識ですね」
「キリスト教でもな」 
 一神教であるこの宗教もというのだ。
「悪魔は確かに悪としてるが」
「まあ神の系統が今ではです」
「違うとなってるな」
「サタン様が魔神の方々の主であられ」
「魔界の主やな」
「魔界と天使の世界ではです」
 キリスト教の神の世界はというのだ。
「もうです」
「またです」
「違う世界やな」
「そして神界が違えば」
「お互い不干渉やな」
「ゼウス様の様に美女を求めて位はありますが」
「衝突になるとな」
「それはしないことがです」
 それがというのだ。
「絶対の不文律になっています」
「神霊同士のな」
「左様です」
「そこを破るとな」
 どうなるかとだ、羅は難しい顔になって話した、宗教の問題それも神霊の域になるとどういったものかを考えてそうした顔になったのである。
「もうな」
「大変ですね」
「そやな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「お互いに全面衝突にもなり」
「碌なことにならんな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「キリスト教の神も天使も」
「魔界には、そしてあんた達にもか」
「手出ししません。交流は難しくとも」
「お互い不干渉やとな」
「衝突しないので」
「この塔でもか」
「そうしています、棲み分けています」
 その様にしているというのだ。
「お互いの世界で、そしてです」
「この塔でもか」
「そうしています」
「キリスト教の信仰は大切でもな」 
 メルヴィルはクリスチャンとして述べた。
「しかしな」
「はい、それでもですね」
「他の宗教ひいては自分以外の考えも認めんとな」
「駄目ですね」
「そやな」
 まさにと言うのだった。
「そもそも民主主義とかも成り立たんしな」
「他の考えを認めなくては」
「他宗教もな」
「左様ですね」
「こう考えると案外な」
 メルヴィルはさらに言った。
「キリスト教は先鋭化するとな」
「民主主義にもですか」
「悪影響を与えてな」
 そうなりというのだ。
「壊す要因にもな」
「なるというのですか」
「そうも思ったわ」
「そうですか」
「そやからな、民主主義を守りたいなら」
 それならというのだ。
「極端になったらあかんな」
「キリスト教もまた」
「どんな信仰も。それでな」 
 さらに言うのだった。
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