スーパーロボット大戦OGs
0052話
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があるが、後何時間かは大丈夫だ」
「ならもう少しお話できますね」
「ん? ああ、それは別に構わないが」
確かに友好的に会話出来る最後の機会だ。レモンとフィオナの喧嘩で終わらせるというのは勿体ない。なにせ、反乱が起きれば俺とエクサランスチームは敵対する事になると予想されるのだから。
いくら幼い頃から親交があったとは言え、現政権に対して反乱を起こした俺達と行動を共にする事はないだろう。恐らく原作通りとはいかないまでも、俺達とは敵対してデュミナスによりあちらの世界へと転移するんじゃないかと予想している。
「ちょっと。アクセルには私が用事あるんだけど?」
ラージと話していたレモンが、俺とフィオナの会話に気が付いて口を出してくる。
「あら、レモンさんはラージと思う存分話をしていたらいいじゃないですか。あたしはアクセルさんとプライベートな話をしますので、仕事の話をするのなら後にしてくれません?」
何やら所々に妙に力が入っている喋り方のフィオナだが、それに対するレモンは口元に笑みを浮かべながら返事を返す。
「そうねぇ。私とアクセルは殆どの時間一緒にいるから、少し話すくらいの時間を譲って上げてもいいかしらね」
「ぐ、この。自分の方が近くにいるからって。その余裕、いつか無くしてやる」
「あらあら、恐いわね」
何かまた、微妙に寒気がするような。背筋がゾワリと。
「フィオナさん、ラージさんは見つかり……あぁ」
新しく部屋に入ってきたミズホが、通信越しに向かい合っている――睨み合っている――2人を見て、溜息をついた。
「全く、ラージさんを呼びに行ったきり戻ってこないと思っていたら」
「ミズホ?」
「あ、ラウルさん。ご覧の通りです」
新たに通信に映ったのは、ミズホとラウル。これでエクサランスチーム全員集合だな。
「2人共、久しぶりだな」
「アクセルさん、レモンさん、久しぶり」
俺の言葉にラウルはいつもの調子で返事を返し、ミズホは小さく会釈する。
「ラージとフィオナには言ったんだが、これから暫く忙しくなりそうでな。その前に顔を見ておこうと思ったんだ」
「で、その結果がアレですか」
未だにやり合っているレモンとフィオナの様子を苦笑を浮かべつつ見ているラウル。
「全く、あの2人は何であんなに仲が悪いのやら。俺としては仲良くして欲しいんだが」
「え? アクセルさん、それ本気で言ってるんですか?」
「ん? 当然だろ。数少ない俺の身内なんだ。仲良くして欲しいに決まってる」
「そういう意味じゃなくてですね」
「?」
ミズホが何やら天を仰いでから右手で顔を覆ってしまう。
はて、何かおかしな事を言ったか?
「フィオナさん、哀れです」
「どうした
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