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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第103話 メルクの語る真実!メルクの星屑をゲットだぜ!
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、大好きです」


 ルフェイはぎゅーと俺に強くしがみ付いてきた。俺は彼女の頭を撫でながらまた甘えん坊が強くなったなと苦笑した。


「ふふっ、良い師弟関係だな。お前がイッセーか?」
「はい、俺がイッセーです。貴方はメルクさんであっていますか?」
「ああ、私が研ぎ師メルクだ」


 やはりこの人物がメルクか、それにしても強そうだな。職人と言うより美食屋みたいに見えるぜ。


「ところでその石は何ですか?その石から声が聞こえてくるような気がするんですが……」
「これは『拡音石』といってな、『ガンセキコンドル』の声帯から採取できる不思議な石じゃ、周りの音を数倍に拡大して反響してくれる」
「へぇ、そんな石があったのか……でもどうしてその石を?」
「コレを使わんとその子達に声が届かんようでな、恐らく6年間人と会話しなかったせいか声が小さくなってしまったようじゃ」
「なるほど……その石無しで喋ってもらっても良いですか?」
「構わんよ」


 メルクさんはそう言うと拡音石を外して話し始めた。


「……」
「……えっ?なんて?」
「……」
「ぼそぼそしか聞こえねぇ!?」


 なんじゃこりゃ!?強力なグルメ細胞を持ってる俺ですらボッソボソとしか聞こえないぞ!?


「こりゃ酷いな……俺でさえちょっとしか聞こえないぞ……」
「私達も最初は苦労したわ。悪魔である私達や魔法を使えるアーシアやルフェイ、鍛えているゼノヴィア達、皆がまともに会話が成り立たなかったんだもの」


 リアスさん達も苦労したようだ。この声が普通に聞こえるのはゼブラ兄くらいじゃないか?


「やっぱり石を使って貰っても良いですか?」
「……あーあー、聞こえるか?」
「はい、大丈夫です」


 拡音石を使わないとマジで会話が成り立たないな。まあ6年間もこんなところに一人でいたら声も小さくなるよな……


「所でそこの猛獣はメルクさんのペットですか?」
「コイツは『蠍魔牛』といってな、この辺りを縄張りにしておったんで家来にして見張りをしてもらっとる。まだ子供じゃがヘビーホールでは敵無しの強さじゃ」
「これで子供なのかよ、俺達かなり苦戦したんだぞ?大人になったらどんだけ強くなるんだよ……」


 蠍魔牛はびしっと敬礼して俺に挨拶をした。よく手懐けられているなぁ、まあこの人なら納得だけど。


 アザゼル先生たちはコイツと戦ったようでその強さにまだ次の段階があると知ってげんなりしていた。逆に言うと子供で良かったな……大人だったらマズかったかもしれない。


「でもメルクさん、貴方はこんなところで6年間も一体何をしていたんですか?弟子のルキがずっと心配していたんですよ?」
「なに、ルキだと?」

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