暁 〜小説投稿サイト〜
神々の塔
第六話 宿屋と道具屋その四

[8]前話 [2]次話
「聞いたわ」
「そやね、そういうことやから」
「神霊との戦いの前には」
「ちゃんと宿屋に入って」
「そのうえでね」
「休もうな」
「そして万全の状態に整えて」
 そうしてとだ、アレンカールは話した。
「行きましょう」
「そうしよな」
「神霊との戦にね」
「そういえば四霊獣との戦いでもそやったし」 
 体力と気力は万全だった。
「神霊との戦いは」
「万全の状態で挑む様にしてるのね」
「うち等が」
「考えてるわね、まあね」
 アレンカールは考える顔で綾乃に話した。
「人が神霊と戦おうと思ったらね」
「尋常なことやないさかい」
「そやからよね」
「万全やないとね」
「戦えないわ」
「それで神霊もそう言ってくるんやね」
「そういうことね、フェアで」
 アレンカールはそのことをこう評価した。
「それでね」
「こちらもそうせんとね」
「礼儀やし」
「仮にも相手は神霊で」
「人より遥かに高位の存在で」
「そのことも頭に入れて」
「ちゃんとせんとね」
 こちらもというのだ、人の方も。
「あかんということよ」
「そやね、ほな」
「次の階に行く前は宿屋に入りましょう」
「それで体力と気力を全快させましょう」
「次の階への階段のすぐ傍にあるっていうし」
「そうしていきましょう」
「正直四霊獣との戦は洒落にならんかった」 
 羅は先の神霊達との戦を振り返って述べた。
「勝ったにしてもな」
「大変やったね」
「体力も気力もかなり消耗したわ」
「ほんまにね」
「神霊は普通でも強いが」
 羅はこうも言った。
「ただ姿を表した時も」
「それでうち等星の子クラスやし」
「それが覚醒するとな」
「もううち等でもな」
「束にならんとや」
 そうして戦わなければというのだ。
「敵わん」
「ほんまにそやね」
「そうした相手と戦うとなると」
「やっぱり万全やないとね」
「そやな」
「ほなね」
「次の階に行く時はな」
「ちゃんとやね」
「宿屋に入って」
「休もうな」
「そやな、それにや」
 メルヴィルは笑ってこうも言った。
「宿屋にお風呂でもあったらな」
「入るんやね」
「そしてな」 
 そのうえでとだ、メルヴィルは綾乃に話した。
「身体奇麗にして」
「気分もやね」
「すっきりさせんとな」
「お風呂はその効果もあるさかい」
「この世界でもあるとないで」
「冒険の時でも」
「全くちゃうから」
 だからだというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ