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神々の塔
第五話 一体ずつその十
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「ほんまに」
「そう言ってくれるか、ほなな」
「今からやね」
「十人でな」
「戦うんやね」
「そうするで」
「青龍は木属性やったな」 
 リーは芥川に問うた、十人全員が神具に乗って空にいる。
「それやったら」
「ああ、火と金や」
「その二つの属性やな」
「それを用いてな」
 そうしてというのだ。
「攻めていってな」
「勝つな」
「ああ、それも囲んでな」 
 神をというのだ。
「一度にな」
「攻めるんやな」
「その前に回復系の術使おうな」 
 芥川はこのことを言うのも忘れなかった。
「これまでの戦で全員傷付いてる」
「そやからか」
「青龍だけになったが」
 残る四霊獣の神々はというのだ。
「そやけどな」
「一旦やね」
「体力を回復させてな」 
 そうしてというのだ。
「それからや」
「戦うんやね」
「そや、戦いは常にや」
「万全の状態で戦うやね」
「それが鉄則やな」
「そやね、迂闊に戦ったら」 
 それこそとだ、芥川は話した。
「負けるさかいな」
「体力も回復させて」
「そしてや」
「そのうえでやね」
「あらためて戦うで」
「わかったわ、ほなな」
 綾乃は芥川の言葉に頷いてだった。
 大蛇の背に乗ったまま仲間全員に全快の術を使った、そうして彼等の体力を回復させた。それを受けてだった。
 芥川は綾乃に強い声で話した。
「八岐大蛇の八つの頭のブレスでな」
「攻撃やね」
「それを援護攻撃にしてな」
 そうしてというのだ。
「僕等はな」
「攻撃やね」
「六将星の六人と僕でな」
「合わせて七人でやね」
「接近戦を挑む、シェリルちゃんは龍達を用いて陽動でな」
 それを行ってというのだ。
「青龍の目を攪乱する」
「そうしたらええんやな」
「そや」
 シェリルにその通りだと話した。
「そして陽動でもな」
「攻撃はやな」
「しっかり行ってくれや」
「ほなな」
「そして自分はな」
 芥川は今度はリーに顔を向けた。
「綾乃ちゃんと一緒にや」
「援護攻撃やな」
「そや」
 まさにというのだ。
「術でな」
「わかった、そうするな」
「これで攻める、ほなな」
「ああ、戦おうな」
「そうしてな」
 芥川は太通直刀を持って身構えた、そうしてだった。
 六将星の者達と共に攻めに入った、綾乃は八岐大蛇の八つの頭でそれぞれブレスを放ちリーは術を放って援護攻撃を行い。
 シェリルは龍達と共に青龍を攻めその目にわざと入る様にして攪乱を行った、そうして攻めるとだった。
 遂にだ、青龍もだった。
 一旦姿を消した、そして離れた場所に出て十人に言った。
「我もこれでだ」
「負けたんやね」
「それを認める」
 綾乃に対して答えた。
「見事だったと
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