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おぢばにおかえり
第七十二話 キャンバスライフその五十七

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「後で仲直り出来ないわよ」
「そんなのいいですよ」
「嫌いだとなのね」
「はい、もうこっちも嫌いならです」
「相手に嫌われてもいいのね」
「それなんですよ、僕は」
「誰からも好かれたいと思わないの?」
 このことを尋ねました。
「出来るだけ」
「嫌いな奴以外には」
「そういう考えなのね」
「こっちも嫌いですから」
「だから嫌われても平気なことするのね」
「あんな人達に嫌われても何でもないですからね」
 長池先輩達のことであることは言うまでもありません。
「ですから」
「徹底的にやっていくのね、これからも」
「やってないことも言い回ります」
「それは最低の行いだけれど?」
 幾ら嫌いな相手でもです。
「長池先輩が聞こえる様に陰口言ってかんろだいの前で人を罵ったからなの」
「後のお二人はゴミをプレゼントとしてあげる様な人ですから」
「そんなことして平気なのね」
「はい、これからもどんどんやっていきます」
「止めないとはったおすわよ」
 結構本気で怒って言いました。
「いいわね」
「駄目ですか」
「絶対にしないの、いいわね」
「先輩がそう言われるなら」
「そうよ、悪口言い回ることもね」
 やっていないことまで言い回ることも論外ですが。
「駄目よ」
「じゃあ止めますね」
「絶対に止めなさい、嫌いな人に何をしても平気って何よ」
 あらためてこの子の癖性分がわかりました。
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