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ドリトル先生とタキタロウ
第十幕その五

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「こうしてだよ」
「皆でだよね」
「飲むのがいいよね」
「そうだよね」
「先生としては」
「そうだよ、一人占めよりもね」 
 それよりもというのです。
「皆で飲んで食べるのがいいね」
「先生一人占めもしないからね」
「皆で分け合おうって絶対に言うから」
「自分さえよければの人じゃないから」
「そのこともいいね」
「若し堂々と自分さえよければいいって言ってみたらいいよ」
 先生は残念そうに言いました。
「その瞬間にというか既に態度に出ているからね」
「皆から嫌われるね」
「そんな人に誰も何もしないね」
「お付き合いしても内面凄く嫌うね」
「そうなるね」
「そうだよ、人間そんなことを言ったらおしまいだよ」
 最早というのです。
「そう考えることもよくないよ」
「全くだね」
「もう自分さえよければってなるとね」
「周りの人は誰もまともに付き合わなくなるね」
「表面はどうでも内心凄く嫌うね」
「そして日頃の行いも悪いから」
 自分さえよければの人はです。
「ここぞって時にだよ」
「報い受けるね」
「間違いなく」
「そうなるね」
「自業自得、因果応報はこの世の摂理だからね」
 それ故にというのです。
「そうなるよ、そこで反省したらいいけれど」
「反省しないとね」
「もっと報いを受けるね」
「そうなるわね」
「そうならない筈がないよ」 
 まさにというのです。
「悪事悪意は自分に返って来るからね」
「それも時には何倍何十倍にもなって」
「そうなるね」
「それで破滅する人もいるし」
「悪いことはするものじゃないね」
「悪いことばかりしている人がお店に入ったらどうなるか」
 その場合はというのです。
「顔と名前が知られていてね」
「お店の人も警戒するね」
「何をするかって」
「信用出来ないよね」
「絶対に」
「そうなるよ」
 絶対にというのです。
「普通にね」
「所謂札付きだね」
「そうした人ってことだね」
「悪いことばかりしていたら」
「お店にも普通に入られなくなるね」
「万引きされるかクレーム付けられるか」 
 若しくはというのです。
「暴れられるか」
「悪いことばかりしてると」
「お店の人もそうしてくると思って」
「それで警戒するね」
「そうなるね」
「信用もなくすよ」
 悪いことばかりしているとです。
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