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神々の塔
第五話 一体ずつその三

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「今からな」
「接近戦やな、我等は」
「ああ、自分等とな」
 芥川はまた二人にも答えた。
「アレンカールはな」
「接近戦やな」
「術も使いつつ」
「そうしてもらう、ただ接近戦をしつつな」
 そうしながらというのだ。
「神具で遠距離戦を出来たら」
「行うんやな」
 羅が応えた。
「そやな」
「自分やと七蛟鋏や」
「あれを使ってやな」
「思う存分な」
「遠距離戦もやな」
「するんや、それでや」
 芥川が今度はトウェインに話した。
「自分はバルムンクを使いつつな」
「ミョッルニルを投げるんやな」
「そうしてな」 
 そしてというのだ。
「ダメージをな」
「与えてくな」
「ああ、頼むで」
「もうあたいは接近戦主体だからそっちに専念してええのね」
 アレンカールは自分から芥川に話した。
「シウラクトリとテスカトリポカを使って」
「ああ、術もでな」
「わかったわ、そうさせてもらうわ」
「そういうことでな」
「七人で朱雀を攻めるのね」
「まずはな、そして朱雀を倒したら」
 芥川はそこからのことも話した。
「あらためてな」
「次の神様に向かうのね」
「そや、一柱倒したらな」
「それで安心しないで」
「すぐにや」
「次の神様に向かうのね」
「それや」
 まさにというのだ。
「それでいくで」
「ほなね」
「戦のはじまりや」
 芥川は強い声で語った、そうしてだった。
 戦がはじまった、するとすぐにだった。
 リーは戦を補助する術を他の誰もが出来ないそれこそ神にも及ぶまでの速さで術を続けて唱えてだった。
 十人全員の能力を上げた、そして。
 青龍と白虎、玄武は綾乃とシェリル、中里が向かい止めに入ってだった。
 芥川達七人はリーも含めて朱雀に向かった、そうして戦うが。
 朱雀は術だけででなく炎を吐き己の羽毛を火の矢にして放つ、その攻撃はあまりにも激しく芥川達もだった。
 ダメージを受け攻めあぐねる、だが。
 芥川は冷静にだ、仲間達に話した。
「安心してええ、ダメージは与えてる」
「しっかりとやな」
「ああ、水や氷の攻撃にな」
 これ等の属性のというのだ。
「通常攻撃でな」
「ダメージを与えてるな」
「確かにな、そやからな」
 リーに話した。
「このままや」
「攻めていけばええか」
「受けたダメージは術で回復させる」
 それはというのだ。
「そうすればええさかいな」
「臆することはないか」
「そや、攻撃が激しくてな」
 朱雀のそれのことも話した。
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