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星河の覇皇
第八十三部第二章 撤退の果てにその四十八

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「何としてもです」
「避けるべきですね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「ゴミは間違ってもです」
「お客さん、マウリア軍の将兵が来ても」
「何があっても断り」
 彼等が幾ら強く言ってきてもというのだ。
「そうしてです」
「そのうえで、ですね」
「トイレでも技術を見ている様ですが」
「そうしたこともですね」
「させないことです」
「トイレはどうしてもですね」
「使用してもらざわるを得ませんが」
 彼等が連合の軍艦に入った時はというのだ、用足しという生理行為は止められるものではないからだ。
「しかし」
「使用してもらうだけですね」
「それだけにしてもらい」
「情報は盗ませない」
「はい」
 断じてというのだ。
「そうしてもらい」
「そしてですね」
「技術を盗ませない」
「それが大事ですね」
「友好国でもそうしたことは許さない」
「それが大事ですね」
「連合の友好国でありますが」
 それと同時にというのだ。
「エウロパの友好国でもありますね、マウリアは」
「両方に縁がありますね」
「はい、その立場を利用してのことですが」
 連合の艦艇の中に出入りしてそこで技術を盗みその技術をエウロパに横流ししエウロパを発展させ連合に対させるそれはというのだ。
「その立場はそのままでも」
「それでもですね」
「友好国でもです」
「させないことがあり」
「それがです」
 まさにというのだ。
「この度のことです」
「技術流出を防ぐことですね」
「例えそれが我々にとってどうでもいい技術でも」
「渡さないことですね」
「最新技術は最初からブラックボックスにしていますし」
 八条はこうした技術の話もした。
「容易に技術は盗まれません、そして」
「そうした技術はマウリアやエウロパにとってはオーバーテクノロジーですね」
「その技術を知っても」
 それが出来てもというのだ。
「ですが」
「その実用化はですね」
「先です」
 すぐではないというのだ。
「ですからむしろ問題ないですが」
「それでもですね」
「問題はです」
 むしろとだ、八条はバールに話した。
「ロートルの何でもない」
「そうした技術ですね」
「そうした技術は簡単に手に入り」
 そしてというのだ。
「彼等も使用出来ます」
「そこが問題ですね」
「政策として」
 八条はさらに言った。
「それをどうするか」
「それが問題ですね」
「ロートルの技術も全て」
 それこそ数百年前の技術までというのだ。
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