第二千五百六話 危険過ぎて触れられない
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第二千五百六話 危険過ぎて触れられない
ギリシアの傍にバルカン諸国それにアルバニアがありますが。
「ううん、アルバニアは兎も角ね」
「バルカン諸国は危な過ぎる」
ドイツはイタリアに真剣なお顔で言いました。
「俺の上司も介入した人がいたが」
「一次大戦前にも二次大戦にもね」
「お前もだったな」
「二次大戦の時にね、それでだよ」
「かえって痛い目に遭ったな」
「あそこの対立は凄いし」
それにです。
「外から入った相手にも苛烈だからね」
「そうだな」
「だからね」
それでというのです、イタリアも。
「俺もあそこは怖いよ」
「かつてはユーゴスラビアだったが」
「今じゃ各国に分かれていてね」
「それで複雑なことになっている」
「そこに変に入るとね」
「大火傷する」
それがバルカン半島です、かつて欧州の火薬庫と呼ばれていた民族的にも宗教的にも文化的にも非常に複雑な地域です。
第二千五百六話 完
2023・2・15
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