暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生とタキタロウ
第九幕その十一

[8]前話 [2]次話
「こうしてだよ」
「飲んでるね」
「イギリスにいた時は知っていても」
「飲むことはなかったけれど」
「それが今ではね」
「心から楽しんでいるね」
「あるイギリス人の人が一家で来日して日本の食文化を堪能して」
 そうしてというのです。
「本に書いて紹介していたけれど」
「日本酒もなんだ」
「飲んでいるんだ」
「そうしているんだ」
「そうだよ、堪能してね」 
 そうしてというのです。
「気持ちよく酔っていたよ」
「それ先生と一緒だね」
「というか先生今お湯呑みで飲んでるけれどね」
「おちょこでも飲む時あるし」
「お箸も上手に使ってるし」
「物凄い日本的だね」
「国籍も日本になったけれど」
 それでもというのです。
「僕も随分に馴染んだね」
「それでだね」
「今の飲む姿も日本人そのものだね」
「お箸を使うそれも」
「そうなっているね」
「自分でも驚く位合っていてね」
 日本にというのです。
「それでだよ」
「今ではだよね」
「お箸を使うのも得意で」
「お鍋も大好きで」
「日本酒も飲むね」
「日本人みたいな動きで」
「そうなっているよ、いや本当に美味しいよ」
 日本酒の味についてこうも言いました。
「このお酒はね」
「お米で造ったものも」
「麦や葡萄じゃなくても」
「それでもだね」
「美味しいんだね」
「うん、だからついつい止まらなくて」
 飲むことがというのです。
「飲み過ぎてしまうよ」
「飲み過ぎには注意してね」
「飲み過ぎは身体によくないから」
「そこは注意してね」
「わかっているよ、それに日本酒はね」
 その味を楽しみながらお話します。
「糖分が多いからね」
「ああ、それでだね」
「糖尿病だね」
「それになるね」
「上杉謙信さんは無類の酒好きだったね」
 越後の戦国大名だったこの人はというのです。
「何しろ毎晩かなり飲んでいた位の」
「もうお酒が趣味で」
「出陣した時も飲んでいたのよねあの人」
「馬に乗っている時も飲んで」
「その為の杯まで造らせた位で」
「それで糖尿病だったという説もあるんだ」
 お酒の飲み過ぎでというのです。
「肴はお塩や梅干し、干し魚とかお味噌でね」
「それ危ないね」
「もう聞いただけでわかったわ」
「どれも塩分高いし」
「毎晩それを肴に物凄く飲んでいたら」
「身体によくないよ」
「だから糖尿病説以外にも」
 それ以外にもというのです。
「脳卒中で倒れたという説があるよ」
「そうなってもおかしくないね」
「毎晩物凄く飲んで肴がそれなら」
「もうね」
「成人病にならない方がおかしくて」
「糖尿病でもおかしくないね」
「そうだね、日本酒を飲み過ぎると」
 どうしてもというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ