暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生とタキタロウ
第八幕その二
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「当時カルフォルニア州の地方検事だったけれどね」
「完全な法律家だね」
「政治のことは法律だから発言に力があるね」
「そうなるわね」
「そこでその強制収容を積極的に支持したんだ」
 そうしたというのです。
「アメリカの価値観や伝統に馴染もうとしないと言ってね」
「それって僕達がイギリスの風習を保ったら日本政府に逮捕されるってことだよね」
「そんなの考えられないよ」
「確かに先生日本にすっかり馴染んでるけれど」
「そうじゃないと逮捕されたらとんでもないわ」
「今はそうなるね、けれどね」
 それでもというのです。
「そう言って支持してさらに言ったんだ」
「まだあるんだ」
「罪をまだ重ねたんだ」
「そうだったのね」
「日系人が日本に協力して破壊活動を行わないのはどうしてかと言う話があってね」 
 その時にというのです。
「攻撃がはじまる予定時間を待っているって言ったよ」
「それ根拠あるの?」
「法律家なら根拠出さないとね」
「さもないと法律家失格よ」
「そう言うしかないね」
「出さなかったよ」
 その根拠をというのです。
「それでジャップ共とも言ったよ」
「戦争中なら使われる言葉でも」
「今じゃ絶対に許されないわ」
「若し今そんなこと言ったら」
「それだけで批判されるよ」
「そうだね、そしてどんな法的手段を使っても日系人をカルフォルニアに舞い戻らせないと言ったんだ」
 先生は皆にこのこともお話しました。
「そう言って支持したんだ」
「法律家?本当に」
「そのタブロイド紙の記者じゃないよね」
「とんでもないこと言うね」
「よくそんなこと言って法律家になれたね」
「差別主義全開じゃない」
「そしてカルフォルニア州の知事になっても言っていてね」 
 地方検事からそうなってもというのです。
「アメリカの知事さんの権限は大きいけれど」
「当時は人種差別主義者でもそうなれたんだ」
「今思うと凄いね」
「アドルフ=ヒトラーがカルフォルニア州知事になったの?」
「状況が許せばアウシュヴィッツもしかねないね」
「そんなとんでもない法律家がいたんだ」
 皆あまりもの酷さに呆れてしまいました。
「アメリカでもそうなんだ」
「ヒトラー並の人種差別主義者が知事さんになれたんだ」
「物凄いね」
「強制収容所を支持するなんて」
「それも法律家が」
「左腕にハーケンクロイツ巻いてたのかしら」
「巻いていないよ」
 それはなかったというのです。
「けれどそこから副大統領候補で大統領選挙に出たり大統領候補の選挙に出たりね」
「アメリカ政界のトップだね」
「それになりかけたんだ」
「人種差別主義者なのに」
「聞いてるだけで嫌になるわ」
「ここまではね」
 ここで、でした。先生は。
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ