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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百十七話 外山リキ その5
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第二百十七話 外山リキ その5

断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。

イズミに別れを告げた俺は家に帰って夕飯の支度をする。
「お兄ちゃん、もしかして泣いてるの?」
「今、玉ねぎを包丁で切ってるからな、今日はマキの好きなカレーだぞ」
「いいよ、別に無理しなくても...さっき、遠くからお兄ちゃんの怒る声と、女の人の泣き声が聞こえてきた...」
「田舎は本当に狭いよな...」
「ごめんね、私が外で働ければ、お兄ちゃんはもっと自由に生きることができたかもしれない...」
「そんなことねぇよ...マキはマキのペースで生きていけばいいんだ...」
夕食のカレーを食って、俺はすぐに寝た。
妹のマキはまだ、テレビゲームをしている。
夜中にインターホンが押された音が室内に響き渡る。
俺はとりあえず、布団から出て、玄関に向かう。
「お兄ちゃん、怖い...」
「ああ、こんな夜中に、いったい何事だ?」
玄関の扉を開けると、そこには右手から血を流しているイズミがいた。
イズミの足が裸足であることを確認した俺はすぐに、イズミに家の中に入るように指示する。
「リキ君...ごめん、わたし、失敗しちゃった...」
「わかってる...わかったから...ごめんな...俺があんなこと言ったから、こんなことに...」
イズミはおそらく、義父の殺害に失敗して、返り討ちにあったのだ。
何者かによってインターホンが何度も連打される。
「お兄ちゃん、何コレ...うるさい...」
「マキはどっかに隠れてろ...」
「たぶん、私の義父さん...きっと私のこと殺しにきたんだと思う...」
「そりゃ、そうだろうな、先に手を出したのがイズミなら、正当防衛が成立する...だからイズミは義父に殺されててもおかしくない...」
「ごめん、リキ君を巻き込んじゃって...」
俺は護身用に台所に置いてあった包丁を手に持って、玄関に向かう。
「リキ君、ダメだよ...リキ君が人殺しになっちゃう...」
「さんざん、俺に殺人教唆しておいて、よく言うよ...!」
俺は玄関の扉を少しだけ開ける。
玄関の前には左腕から血を流しているイズミの義父と思われる人物が立っていた。
「なんの御用ですか、こんな夜中に?」
「義理の娘が、あなたのおうちに入っていくのを見ましてね...」
「ケガ、されているようですが、救急車呼びますか?」
「いえね、このケガ、さっき言った義理の娘にやられてしまいましてね...」
「救急車呼びますか?」
「いえ、救急車はあとで自分で呼びます、それより、中にいますよね、イズミが」
「いたらどうするんですか?」
「たくさん
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