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夢幻水滸伝
第二百八十三話 財団を立ち上げてその十二

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「一緒になって」
「そうしてですか」
「ことを進めようとです」
 その様にというのだ。
「考えています」
「そうなのですね」
「今は。問題はです」
 ジェーンはワインで喉を潤してからまた話した。
「僕ちんがどうかやなくて」
「世界ですか」
「はい、この世界がです」
 まさにというのだ。
「どないかでしょ」
「それは」
 まさにとだ、老婆はジェーンの今の言葉にはっとした顔になって応えた。
「そうですね」
「そやからです」
「ジェーン様としてはですか」
「これからは」
「どなたかとですか」
「ことを進めていきたいです」
「それでは」
 それならとだ、院長はジェーンの言葉を聞いて述べた。
「メルヴィル様はこの州の掌握をです」
「勢力圏としてですね」
「終えられてです」
「統治に入ろうとされていますね」
「そやからです」 
 それ故にというのだ。
「ここはです」
「あの人とですか」
「共に行かれては」
「そうですね」 
 ジェーンはロブスターを食べつつ応えた、狸人のその歯ではロブスターの殻も平気だがちゃんと取って食べている。
「メルヴィルさんとは起きた世界でも結構お話して」
「どういった方かご存知ですね」
「明るくてしかも約束は破らへん」
「信頼出来る人ですね」
「意地悪もしませんし」
 このこともあってというのだ。
「一緒にことを進めてもです」
「大丈夫ですね」
「そうです」
「むしろわし等よりあの方をご存知ですね」
 老婆はこうジェーンに言った。
「そうですね」
「そうですね」
 ジェーンも否定せずに応えた。
「言われてみれば」
「それならです」
「あの人とですか」
「一緒に進まれては」
「これからは」
「信頼出来る人ということをご存知なら」
「今あの方はマサチューセッツ州も掌握されました」
 院長はここでこのことを話した。
「そしてです」
「ボームさんとですね」
「手を結ばれて」
「お二人で動きはじめられてますね」
「そうなっていて」
 そしてというのだ。
「勢力拡大もです」
「さらにですね」
「進められていますし」
「その中にですね」
「ジェーン様が入られても」
「ええですか」
「そう思いますが」
 ジェーンに話した。
「どうでしょうか」
「そうですね」 
 それはという顔になってだ、ジェーンは院長に応えた。
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