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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第五話『天使と悪魔の二重奏』
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怪人は三十代半ばと思える男性に姿を変えて説明する。
 「調子は良いようだな。」
 「はい。最初に捨てアカウントを利用して数千人登録者がいるように見せ、新規が入る度に捨てアカウントと入れ替えていけば、またたく間に人気なんて作れます。しかし、最初の初期投資をしてくださったのは間違いなくネオゴルゴムの皆様のおかげ。この力をネオゴルゴムの資金運用に役立てることができて光栄にございます。」
 クリオネ怪人人間態は頭を深々と下げる。
 「これからも、この調子で頼むぞ。」
 「ええ。次の投稿は15時間後。それまで失礼します。」
 クリオネ怪人人間態はネオゴルゴム神殿から去る。
 「まさか、こんなものにこれだけの価値があるとはね。」
 リシュナルは呆れるように言う。
 「現代ではこういったものに人間は価値を見出している。それこそ、極論を言えば見た目さえ良ければ中身など気にしない。南光太郎も、こんな作戦で我々が資金を集めているとは思うまい。」
 「奴には考えつかないだろう。そもそも、この存在を知っているかすら怪しい。」
 ソフィルとエピメルは笑いながら会話をしていた。

 数日後、光太郎はあるものを見つけ出し、杏子達を集める。
 「みんな、これを見てくれ。」
 光太郎は蛇野あかりの投稿した3Dの部屋を見せる。
 「光太郎さん、これがどうかしたの?」
 克美は違和感を感じずに光太郎に質問する。
 「ああ、なんの変哲もない部屋だと思ったんだ。でも、これを見てほしい。」
 光太郎は部屋の一部を拡大して見せる。
 「これは、ゴルゴムの紋章だ。」
 そこにには、球体上の赤い宝玉を見上げる蛇のマークが書かれたレリーフがテーブルの上に置かれていた。
 「まって、ゴルゴムのマークってこれでしょ?」
 杏子は仮面ライダーBLACKの胸部を移した写真を取り出し、全員に見えるように見せる。
 「そのマークは近代化した際に簡略化されたものだ。本来のマークはこれだ。」
 光太郎はそう言い、かつて自動を繰り広げた強敵、剣聖ビルゲニアの盾、ビルテクターの写真を見せる。そこには、蛇野あかりの部屋のレリーフと同じものが描かれていた。
 「本当だ、じゃあこいつって!」
 霞のジョーはその類似性を見て確信する。
 「ああ、ネオゴルゴムのメンバーだ。おそらく、資金調達が目的だろう。」
 「どうしてそこまで断言できるの?」
 「実況配信以外の動画には、必ず投げ銭を促すサブリミナル画像が差し込まれていた。普通の人なら見逃すくらい僅かな瞬間でしかないから、気づかないのも無理はない。」
 響子の質問に光太郎は答える。
 「じゃあ、このチャンネル自体が、ネオゴルゴムのために作られたものってこと?」
 「その可能性が高い。今から、概要欄に書かれている住所に行って
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