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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第二百四話 木村リエコ その2
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き女性が出てきた。
「アキコ、後ろの人は?」
「この人たちはリンクマスターの石間さんと、奈良見ルナさんよ。私と一緒に公安のスパイと戦ってくれるんだって!」
「どうして私だけフルネームなのか?」
「あ、ああ...そうですか...私はアキコの母のサナエです、どうぞ中に...」
「家の中は木村アキコの頭の中と違って、案外まともっすね...」
「奈良見ィ!ちょっと黙ってろォ!」
「すみません、うちのアキコがみなさんにご迷惑をおかけして...」
「サナエさんはもう、アキコさんの異変にお気づきなんですか?」
「ええ、アキコは、昔はあんな意味不明なことを言う女の子じゃなかったんですけどねぇ...」
「なにか、思い当たることは?」
「たぶん、職場でいじめにあったせいだと思います」
「職場でいじめ?」
「ええ、物を隠されたり、悪口を言われたり、仕事のミスの濡れ衣を着せられたり、確か前にお酒に酔ったアキコが私に相談してきたんですよ」
「なるほどね、職場でのいじめが原因で人間不信になってしまったわけだ、それで周りがみんな敵にしか見えなくなってしまったんでしょうね」
つまり、今のアキコにとっては周りのみんなが敵、つまり、公安のスパイだと思い込んでいるのだ。
「アキコはもう、元には戻らないんでしょうか...」
「俺がアキコさんに狂撃波動を放てば、一時的にはアキコさんは正常な状態に戻るでしょう、しかし、職場を変えるか、もしくは職場でのアキコさんへのいじめがなくならない限り、アキコさんはまた断罪者(社会不適合者)になってしまう可能性が高いですね」
「アキコはもう40歳ですから、再就職はかなり難しいと思うんですよね...」
「では、アキコさんにずっと『あのまま』でいてもらいますか?」
「それは困りますねぇ...昨日も夜中に公安のスパイからレーザー攻撃を受けたと大きな声でバカ騒ぎしてしまいまして...」
「それに、今のアキコさんは周りの人間を過剰に敵視している状態ですから、正当防衛を理由に殺人事件を起こす可能性もゼロではありません。確かに社会活動もアキコさんの将来の安定には必要不可欠です。しかし、今、優先するべきはアキコさんに今の会社を辞めてもらって、再就職してもらうか、一時的に社会生活から遠のいてもらうことだと俺は思っています。それができないのであれば、アキコさんに狂撃波動を撃つ意味はありません」
「そうですか...私は娘の将来を思って、いじめに耐えて今の会社に踏みとどまるように説得し続けてきましたが、どうやらそれが、アキコをおかしくしてしまったんでしょうね」
「アキコさん、ちょっといいですか?」
剣道の防具を身にまとったアキコさんの右手には包丁が握られていた。
「アキコさん、その包丁は?」
「今から、近所と職場にいる公安のスパイを倒しに
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