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星河の覇皇
第八十三部第二章 撤退の果てにその六

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「それを言うとな」
「意味がない」
「まさにな、それで私はレーションを食べた後でな」
「どうされますか」
「シャワーを浴びてな」
 そうして身体を清め精神的にリラックスもしてというのだ、シャワーだけでも浴びれば清潔感を得られしかも英気を養わせてくれるのだ。
「それから酸素タンクに入ってな」
「休まれますか」
「そうする、貴官もだ」
「はい、中佐が起きられてから」
「安め、いいな」
「酸素タンクの中で」
「寝ることだ、食って寝てだ」
 もっと言えばシャワーを浴びてというのだ。
「そうしていかないとな」
「本当に疲れが蓄積されて」
「戦闘にもな」
「支障が出ますね」
「だからだ」
「先程のお話通りに」
「休憩も摂っていく、本来は普通に寝ることが一番だ」
 ベッドで普通の睡眠時間で眠るべきだというのだ。
「酸素タンクの中でなくな」
「あれはやはり」
「そうだ、確かに一時間の睡眠で八時間分の休養となるが」
「それでもですね」
「やはりそれが続くとな」
「普通に寝るよりもですね」
「体力が回復していない、特に気力がな」
 こちらがというのだ。
「普通に八時間寝る方がな」
「いいですね」
「身体にも精神にもな」
 本来はそうだというのだ。
「どうしてもな、だが」
「それでもですね」
「今は仕方ない、酸素タンクで寝る」
「戦闘がはじまっても」
「それからもだ」
 まさにというのだ。
「そうして休んでな、勝った時にな」
「ベッドで普通にですね」
「寝られることになる」
「それだけの余裕が戻りますね、今は休暇も」
 少佐は休暇の話もした。
「そちらも」
「ないな」
「戦争なのですから」
 それも全面戦争だ、ティムールとオムダーマンの。
「それではですね」
「休暇もだ」
「なくて当然ですね」
「それは仕方ない、だからな」
「戦争が終わるまでは」
「休暇はない、だが睡眠はな」
 こちらはというと。
「今度の戦闘に勝利すればな」
「その時にですね」
「寝られる様になる、ゆっくりと寝たいならな」
「勝利を収めることですね」
「人は不安がないからこそよく眠れる」
 中佐はこの言葉も出した。
「そうもいうな」
「はい、そうですね」
「これは多少個人差があるが」
「不安があろうとも寝られる者は寝られますね」
「不安がなくても寝られない者もいる」
 その逆にというのだ。
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