第二千四百六十三話 考えるところがあっても
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第二千四百六十三話 考えるところがあっても
エジプトのお母さんのお話です、この人の歴史は長かったですがその中でこんなこともありました。
当時の上司のアメンホテプ四世という人が突然言い出したのです。
「遷都だ、そして神は一柱とする」
「あの、遷都はいいとしまして」
エジプト母は戸惑いながら上司の人に返しました、大きな目と楚々とした顔立ちに黒髪を短めに切り揃えています。
「神様をそれは」
「何かおかしいか」
「おかしいというレベルではないです」
こう言うのでした。
「神々といいまして」
「我が国ではだな」
「多くの神がいてです」
「それぞれ神官達がいる、しかしだ」
上司の人は言いました。
「神官達の力が強い」
「その力を削ぐのですか」
「王権に権力を集中させ」
そうしてというのだ。
「国の安定を計るのだ」
「それはわかりましたが」
しかしと思うエジプト母でした、いきなりとんでもないことが起こったとも。
第二千四百六十三話 完
2023・1・25
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